韓国政府の財政収支「-68兆」

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個人事業主の皆さんの怒りが爆発し、韓国政府としては補償金を出さざるを得ない状況となっていますが、問題なのは財源です。

韓国政府の財政の状況を直近のデータで確認してみましょう。2021年12月09日に韓国企画財政部が出した資料の中から以下に引用します。


↑赤枠で囲んだ部分が2021年09月の単月の政府収入(上)と政府支出(下)

2021年10月
政府収入:47.5兆ウォン
政府支出:37.2兆ウォン
統合財政収支(収入 – 支出):10.3兆ウォン

⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「『月刊財政動向および問題』 2021年12月号発刊」

前月は薄い黒でしたが、当月は10.3兆ウォンの黒字で回っています。これは想定よりも税収・基金収入などが多かったためです。

以下をご覧ください。


↑2021年10月時点、あと2カ月を残して、政府の収入は「予算514兆6,000億ウォン」(第2次補正予算込み)に対して「489兆9,000億ウォン」まで到達。つまり「95.2%」をすでに達成している(赤枠)ことを示します。

⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「『月刊財政動向および問題』 2021年12月号発刊」

予算作成時よりも収入が増加したのでホクホクといったところですが、これを与党大統領候補である李在明(イ・ジェミョン)さんが狙って「もっとお金をまけよ」と政府に圧力をかけていたわけです。

毎度おなじみですが、以下が韓国政府の「累計の財政収支」推移です。

2021年韓国政府の累計財政収支(10月まで)
統合財政収支:-19兆3,000億ウォン
管理財政収支:-67兆6,000億ウォン

⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「『月刊財政動向および問題』 2021年12月号発刊」

何度もご紹介しておりますが、「統合財政収支」は単純に政府の収入から支出を引いたもの。「管理財政収支」は国民年金基金など、社会保障基金の収支も足し込んだものです。

政府の財政収支を見るときは「管理財政収支」の方を重視しなければなりません。

ですので、韓国政府の財政収支は「-67兆6,000億ウォン」となります。

第2次補正予算の段階では、

管理財政収支:-90兆3,000億ウォン
統合財政収支:-126兆6,000億ウォン

の予定でしたから、随分ましに済んでいます。だからといって「その分を使おう!」となると元の木阿弥になるので、韓国の企画財政部とすれば、大統領候補の李在明(イ・ジェミョン)さんにはできれば黙っていていだきたい――といったところでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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