日韓関係は史上最低にまで冷え込んでいるといわれます。日本からすれば冷え込んだ原因は全て韓国にあるのですが、韓国は自分たちはちっとも悪くないと考えているので全くの平行線です。
にもかかわらず、なぜか韓国からは日韓関係を改善すべきといった声が上がっております。経済的な結び付きが切れると困りますから、特に韓国の経済界からは「日韓政府は(頼むから)話し合ってくれ」という意見が大きいのです。
そのような背景の下に、韓国の経団連といわれる『全国経済人連合会』が非常に面白いリポートを出しています。
「日韓両国の国民『関係改善を望む、政府が直接出ろ!』日韓関係に対する両国国民の認識調査」というタイトルで、韓国人714人、日本人717人にアンケートを行った結果をまとめたものです。
協力関係を構築するために日韓政府は努力すべきか?という質問について、日韓の国民は以下のように回答しました。
まず韓国です。
「非常にそう思う」「ややそう思う」の肯定的な回答を足すと「78.0%」になります。「非常にそう思わない」「ややそうは思わない」の否定的な回答を足すと「22.0%」です。
次に日本。
「非常にそう思う」「ややそう思う」の肯定的な回答を足すと「64.7%」になります。「非常にそう思わない」「ややそうは思わない」の否定的な回答を足すと「35.3%」です。
まとめると以下です。
韓国 | 日本 | |
肯定的な回答 | 78.0% | 64.7% |
否定的な回答 | 22.0% | 35.3% |
政府が協力すべき分野については両国で以下のように意見が割れています。
第1位 歴史問題の共同研究:23.5%
第2位 通商・貿易分野:21.7%
第3位 文化・観光交流事業:20.4%
第1位 文化・観光交流事業:23.2%
第2位 通商・貿易分野:21.0%
第3位 軍事・安全保障分野:17.2%
「歴史問題の共同研究」が1位に挙っているのがいかにも韓国らしいところです。
コロナ禍が終息したら相手国に行きたいですか?
傑作なのは、コロナ禍が終息して両国の行き来が正常化した場合、相手国を訪問する意思があるか?という質問に対する回答です。
韓国人の「ある」回答:58.4%
日本人の「ある」回答:28.3%
韓国の皆さんは約6割が訪日する意思があると回答していますが、日本人は約3割しか訪韓する意思がありません。この設問では大きな差が出ました。
バイデン政権が努力しても日韓関係は改善しない!
さらに興味深いのは、アメリカ合衆国・バイデン政権が日韓関係改善に動いているが、合衆国の努力によって日韓関係は改善すると思うか?という質問への回答です。
韓国人:49.7%
日本人:63.7%
合衆国が動いたとしても日韓関係は改善しないと思っている人が両国で多いのですが、日本の方がその率は高いのです。裏を返せば、韓国の皆さんは、日本人よりも「合衆国の動きで日韓関係が改善するかも」と思っている人が多い、ということです。ですので、合衆国にあれやこれや日本のことを合衆国に言いつけるのかもしれません。
相手国の好感度は?
最後に相手国に対する好感度を聞いた結果は以下のようになっています。
まず韓国の皆さんの日本に対する好感度。
「非上に非好感」と「非好感」を足すと「48.1%」。日本に対する否定的な回答が約半数です。
次に日本人の韓国に対する好感度です。
「非上に非好感」と「非好感」を足すと「42.8%」。韓国に対する否定的な回答は、韓国よりも少ないですが、肯定的反応(「非常に好感」「好感」を足すと「20.2%」)の倍以上ということになります。
日韓はお互いに好感度が低いという結果です。読者の皆さんはこれらの結果についてそのように考えられますでしょうか。
⇒参照・引用元:『全国経済人連合会』公式サイト「日韓両国の国民『関係改善を望む、政府が直接出ろ!』日韓関係に対する両国国民の認識調査」
※本記事のグラフは全て上記『全国経済人連合会』の公表しているリポートを基にMoney1編集部で作成しました
(吉田ハンチング@dcp)