2022年01月25日、韓国株式市場は阿鼻叫喚の事態となりました(チャートは『Investing.com』より引用)。
KOSPI上場上位100銘柄うち98銘柄が下落するという状態で、さすがに韓国メディアでも嘆きの声が出ております。
面白いのは『毎日経済』の記事で、「25日、国内証券市場の姿は脆弱な韓国証券市場の現住所をまざまざと見せつけたと評価された。(中略)1~2%台に下落した日本・中国などアジア株式市場と比較しても国内株式の下落幅は大きいからだ」と書いています。
日本、中国市場と比較して「韓国は脆弱だ」と嘆いているわけですが、それは経済規模も市場規模も違うわけなので……。日本からすれば「世界第3位の経済大国をなめんなよ」といったところです。
中国市場はまあアレなので、日本、台湾、韓国で比較すると25日の株価変動は以下のようになります(チャートは『Bloomberg』より引用)。
↑オレンジが韓国KOSPI、青が日経平均、マゼンダが台湾TWSE。
日本の日経平均は「-1.66%」、台湾のTWSEは「-1.60%」、韓国のKOSPIは「-2.56%」ですから、確かに韓国の落ち幅は大きいものとなっています。
韓国市場だけに張っている機関投資家なんかは基本いないわけですから、そりゃ資金が抜けるときは一気に抜けます(よそへ移った方がよければさっと移動します)。恐らく中国の投資家だって、韓国か台湾かといわれたら台湾を選ぶのではないでしょうか。
資金の抜けが早いという意味では、韓国市場というのは確かに脆弱です。しかし、それを嘆いても「現実」なので仕方ありません。
(吉田ハンチング@dcp)