韓国政府の「貿易赤字でも輸出が増えているから大丈夫」に異議アリ!

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韓国が経済的な危機を迎えるときには貿易のもうけが減少し、経常収支が赤転するという現象が起こります。先にご紹介したとおり、通関ベースとはいえ貿易収支(貿易のもうけ:輸出 – 輸入で求めます)が2カ月連続で赤字

貿易収支の赤字は、韓国経済にとって警告の赤信号なのですが、韓国政府側は「輸入金額の増加は資源価格の急騰によるもので一時的。輸出は増加を続けているので大丈夫」という説明で火消しを行っています。

輸出金額が増加を続けているから大丈夫というのは本当でしょうか?

論より証拠、韓国の輸出金額と輸入金額を見てみましょう。

まず、以下をご覧ください。韓国の産業通商資源部が公表した資料の中にある、2021年01月~2022年01月の輸出金額輸入金額の推移です。


↑それぞれの表組の上から2番目の行が輸出金額、輸入金額です。単位は億ドル。また、赤枠で囲んだ行が対前年同期比の増減率です。

⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2022年1月の輸出入動向」

ご注目いただきたいのは、赤枠で囲んだ「対前年同期比の増減率」です。

輸出金額、輸入金額の「対前年同期比の増減率」の推移をグラフ化すると以下のようになるのです。


↑対前年同期比の増減率。青い線が輸出金額の増減率、オレンジの線が輸入金額の増減率です。

データ出典:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2022年1月の輸出入動向」
上掲出典のデータをMoney1編集部でグラフ化しました。

輸出金額の増減率は、「11月:31.9%」「12月:18.3%」「2022年01月:15.2%」と明らかに鈍化してきています。

韓国政府の言うように「輸出が増加しているので大丈夫」でしょうか?

一方の輸入金額の増減率は、「11月:43.6%」「12月:38.1%」「2022年01月:35.5%」と、下がってはいても対前年同期での増加は「30%超」という高い水準です。

韓国政府の言うように「資源価格の高騰による一時的なもの」で済むでしょうか。もしこれが半年も継続したら?

少なくとも楽観視はできません。何がどう大丈夫なのでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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