ウォン安が爆進中ですが、「こうなることが分かっていればドル預金していたのに」という韓国の人は多いかもしれません。
同じ1ドルでも、例えば1,100ウォンから1,200ウォンになれば、それだけで約9.1%ウォン建てでは資産が増えたことになります。
はしっこい方はすでに動いていたようで、韓国五大市中銀行のドル預金量が増えました。以下が直近5カ月のドル預金額の推移です。
2021年11月には「607億1,000万ドル」あったのですが、「12月:594億3,400万ドル」、「2022年01月:556億8,000万ドル」と減少。
これを為替差益を得るためにドルを売ったためと見られます。
しかし、02月には前月から「23億6,000万ドル」増やして「580億4,000万ドル」へと増えました。
企業がウォン安傾向を見て、ウォンに換えずに決済用にドルを温存したこと、また個人が再びドル預金へと志向を換えたものと見られます。実際、韓国の市中銀行はドル預金への関心の高まりに合わせて関連イベントを開き、顧客の誘致に乗り出しています。
ウォン売りドル買いが進めばウォン安が進むのは確かですが、どこまでウォン安が進行するのかは不明です。
(吉田ハンチング@dcp)