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「残念でした!ロシアはSDRを外貨に換えられません」と『IMF』

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もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対」みたいな言い回しです。

外信などのメディアに『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)の専務理事Kristalina Georgieva(クリスタリナ・ゲオルギエバ)さんが、「ロシアのデフォルト」について「もはや起こりそうもない事態とはいえない」と言った、と書かれています。

ロシアはデフォルトするよ

正確には、ゲオルギエバさんは以下のように言っています。

(前略)
QUESTIONER:
Thanks very much for taking my question. I wanted to ask what you see as a likelihood of a Russian default and what some of the ramifications of that would be for the global economy.

質問者
私の質問に答えていただき、ありがとうございます。ロシアのデフォルトの可能性について、また、それが世界経済に与える影響についてお伺いしたいと思います。

MS. GEORGIEVA:
Well, the Russian default is no more an improbable event. Let me answer it in this way. We, obviously, have to see what is the prospect for peace and secondly, what is the prospect for allowing service of debt obligation. Because in this case, with Russia, it’s not that Russian doesn’t have money. Russia cannot use this money. So, I’m not going to speculate what may or may not happen, but just to say that no more we talk about Russian default as improbable event.

ロシアのデフォルトは、もはやあり得ない出来事ではありません。

このようにお答えしましょう。私たちは、明確な平和の見通しを、第二に債務返済を可能にする見通しを見いださなければなりません。

ロシアはお金を持っていないわけではありません。

ロシアはこのお金を使うことができないのです。

ですから、何が起こるか起こらないかを推測するつもりはありませんが、ロシアのデフォルトがあり得ない出来事であるという話はもうしない――ということだけは申し上げておきたいと思います。
(後略)

⇒参照・引用元:『IMF』公式サイト「Transcript of IMF Media Roundtable on Ukraine」

「ロシアのデフォルトがあり得ない出来事であるという話はもうしない」です。

本当に回りくどい言い方ですが、ロシアのデフォルトはあり得ると言ったわけです。

あり得るも何も、もはや時間の問題です

デフォルトというのは債務不履行のこと。この状況では、ロシア国債の元利償還ができなかった、すなわちデフォルトが発生したとしてもなんの不思議もありません。

しかし、対外負債に対してデフォルトが発生したからといってロシアの経済活動が止まるわけではありません。

「デフォルトした」となると一切の活動ができなくなる――というイメージですが、違います。ロシアはルーブルを刷って国を回すことができます。たとえそれが紙のようなお金でも。

また、国民がそれで納得しているのであれば。

ソ連時代のような自営主義陣営国家との分断、一種の鎖国も覚悟していれば、対外債務に不履行を起こしたところで何ほどのことがあるでしょうか。プーチン大統領の方がよほど肝が据わっています。

デフォルトが発生しても戦争は止まりません。

『IMF』のSDRは使えません!

ですので、とっととロシアから外貨を奪って自由主義陣営国から何も買えない状況に追い込むことです。

上掲の『IMF』ですが、非常に面白い措置を取っています。ロシアは、『IMF』が加盟国に分配しているSDRを外貨に換えられない状態になっているのです。

『IMF』の公開文書から以下に一部を引用します。

(前略)
MS. GEORGIEVA:
Well, the Russian default is no more an improbable event. Let me answer it in this way. We, obviously, have to see what is the prospect for peace and secondly, what is the prospect for allowing service of debt obligation. Because in this case, with Russia, it’s not that Russian doesn’t have money. Russia cannot use this money. So, I’m not going to speculate what may or may not happen, but just to say that no more we talk about Russian default as improbable event.

MS. ゲオルギエバ:
私たちはロシアに対して非常に複雑で厳しい制裁体制をとっています。

そのため、金融取引は禁止されているか、厳しく制限されており、それはロシアのSDR割当にも適用されます。

現時点では、SDRを使用するための明確な道筋はなく、ロシアに課せられた包括的な制裁を克服する簡単な方法も見当たりません。ですから、この口座が使えるかどうかは、非常に疑問の残る問題です。
(後略)

⇒参照・引用元:『IMF』公式サイト「Transcript of IMF Media Roundtable on Ukraine」

残念でした。SDRも使えません」です。

さすが「アメリカ合衆国財務省の支店」といわれるだけのことはあります。このようにして、ロシアが外貨を入手できる道を着実に潰していくのです。

一方で『IMF』は、ウクライナに対してSDR「14億ドル」分の追加割り当てを行いました。

同じ『IMF』公開文書では以下のようになっています。

(前略)
Yesterday, our Board approved it, $1.4 billion; and one minute to close of business yesterday, this money was disbursed in Ukraine’s SDR account.

昨日、我々の理事会は14億ドルを承認し、昨日の営業終了1分前に、この資金はウクライナのSDR口座に振り込まれた。
(後略)

⇒参照・引用元:『IMF』公式サイト「Transcript of IMF Media Roundtable on Ukraine」

ウクライナの中央銀行はこのSDRを外貨に換えて使用することができます。自由主義陣営国はこのようなことしかしてあげられません。

(吉田ハンチング@dcp)

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