大変に面白い結果になりました。
2022年04月05日、『韓国銀行』が国債2兆ウォンの買いオペに乗り出しました。
なぜ、国債を買いにいったかというと、何度もご紹介しているとおり、市場で韓国債の利回りが急騰しているからです。この利回り上昇は市中金利をも上昇させますので、韓国の金融当局が管理しなければなりません。
『韓国銀行』が動いたということは「上がり過ぎだ」と判断していることになります。売り手に国債を吐き出させれば(『韓国銀行』が買い取れば)利回りを抑えることができる、というわけです。
で、2兆ウォン買いにいって、市場ではどうなったでしょうか?
以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
上掲は韓国債3年物のチャートですが、下げて始まったのですが、残念ながら2022年04月05日もドンといきました。「2.877%」に達しています。
3年物だけではありません。以下をご覧ください。
01年物、50年物は上下動なしですが、他の利回りは全て上昇しました。
『韓国銀行』は以下のような「国庫債券単純買取競争入札実施結果」というプレスリリースを出しています。
↑Google Chromeの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。⇒参照:引用元:『韓国銀行』「国庫債券単純買取競争入札実施結果」
上掲のプレスリリースによれば、3兆9,900億ウォン分の応札があり、2兆ウォン分は全部買ったとのこと。
市場では利回りは上がっており、『韓国銀行』にとっては大変残念な結果となりました。先に書いたとおり2兆ウォン程度では大して効かないと思われます。
(吉田ハンチング@dcp)