念のために冒頭でお断りしておきますが、筆者の意見ではありません。韓国メディア『韓国経済』がそう書いているのです。
『韓国経済』の書きようが面白いので、まず当該記事の冒頭部分を以下に引用してみます。
数日前、大統領職引き継ぎ委員会は「あちこちを鍵で開いてみたらシンクホールがあって、それをそっと覆ってある」という嘆息を漏らした。
安哲秀(アン・チョルス)引き継ぎ委員長も「不動産、コロナ、財政の全部が廃墟」と長いため息をついた。
2カ月前「国家信用維持が限界に来ている」と、洪楠基(ホン・ナムギ)長官が国会で漏らした「驚きの本音」を思い起こさせる。まさにデジャブだ。
韓国では街中でシンクホール(陥没穴)が出現します。これは、水道管の損傷が主な原因とされています。老朽化するなどして水道管から水が漏れて地面が陥没させるのです。
特に春は大小のシンクホールが頻発するシーズン。冬季に地中で水が凍結し、春になってそれが溶けるからといわれています。
韓国経済のあちこちにシンクホールがあって、それをそっと覆ってある――というのです。
あちこちを鍵で開けてみた大統領職引き継ぎ委員会は「見たくないもの」を見てしまったのでしょう。
大統領職引き継ぎ委員会の安哲秀(アン・チョルス)委員長の「全てが廃虚」発言は、Money1でもご紹介しました。文在寅政権が韓国経済を廃虚にした、というのです。
安哲秀(アン・チョルス)さんの発言は正しく、それを紹介したこの『韓国経済』の記事も至当かもしれませんが、突っ込みたい箇所があります。
(前略)
「資本主義模範国」 韓国経済がシンクホールに墜落する絵は想像しにくい。しかし、(後略)
韓国は「資本主義模範国」でしょうか? また「シンクホールに墜落する絵は想像しにくい」でしょうか?
想像できる状況になりつつある――という危機感をこそ持つべきではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)