韓国の産業通商資源部から「2022年03月自動車産業の動向」のデータが公開されました。
まず、そのプレスリリースのアタマに記載されているリード部分をご覧ください。
03月の環境に優しい車の国内販売台数と比重が月間最高記録
ハイブリッド車、電気自動車が最多対外販売を達成
エコカー輸出台数・金額とも歴代03月の実績の中で最高
環境に優しい車の輸出額が最初の10億ドルを突破した後、7カ月連続で10億ドルを上回る
これだけ読むと、韓国の自動車産業は絶好調なのか、と錯覚するかもしれません。
しかし、そうではないのです。このリード部分の「業績が良い」とされているのは、全て、
ハイブリッド車
電気自動車
エコカー
です。これらに限って好調だといっているのです。
全体では韓国自動車は弱体化しています。同じプレスリリースに掲載された以下の表組をご覧ください。
↑Google Chromeの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。生産台数:30万2,161台(-9.5%)
販売台数:13万8,647台(-19.1%)
⇒国産車:11万1,065台(-21.0%)
⇒輸入車: 2万7,582台(-10.5%)輸出台数:17万9,630台(-7.7%)
輸出金額:39.7億ドル(-9.7%)部品輸出:21.77億ドル(+0.03%)
※( )内は対前年同期比の増減
ご注目いただきたいのは、( )内の対前年同期比の増減です。
かろうじて「自動車部品の輸出金額」が「0.03%増加」していますが、あとは全てマイナスです。
「エコカーの販売が良好」といっても韓国自動車の全体像はこのようなものです。昨年と比較して弱体化しており、これは年々変わりません。韓国の自動車産業は右肩下がりなのです。
今回のウクライナ戦争でロシア市場が見込めませんし、中国市場でのシェアはMoney1で何度もご紹介しているとおりだだ下がり。世界第3位の日本市場ではシェアはほぼゼロ。冗談抜きで、アメリカ合衆国、EU市場でシェアしか頼りにならないのです。
(吉田ハンチング@dcp)