Money1では何度かご紹介していますが、韓国内で自動車が売れなくなっています。クルマの内需不振です。
↑『CARISYOU』公式サイト/スクリーンキャプチャー
自動車市場調査会社『CARISYOU』のデータによると、2025年01月の韓国内の新規自動車登録台数は「12万3,635台」。対前年同期比でなんと「-14.3%」です。
これだけでも驚きの数字ですが、韓国完成自動車メーカー5社合計は「9万582台」で、10万台を割りました。
2024年通年での韓国内の新車販売台数は「163.5万台」※で対前年比「-6.5%」でした(データ出典:『KAMA(韓国自動車モビリティー協会)』)。
この「163.5万台」は2013年以来で最も不振な数字なのです。
※ただし163.5万台は国産車・輸入車込みの数字。韓国内メーカーのみでは「134.6万台」になります(対前年同期比:-7.3%)。
売れないので工場の操業停止で「値引き」合戦!
クルマが韓国内で売れないので、『現代自動車』は02月24~28日、「IONIQ5」と『KONA』を生産する蔚山第1工場のラインを停止することを決定しました。
これは、電気自動車需要の縮小に伴う在庫増加への対応です。日本でもさっぱり売れませんしね。
何が始まっているかという――値引き合戦です。
『現代自動車』:
IONIQ5、IONIQ6などの主要EVモデルを最大500万ウォン割引
『起亜自動車』:
EV6を150万ウォン、ニロEVを200万ウォン割引
『KGモビリティー』(旧『双竜自動車』):
トーレスEVXを75万ウォン割引
『ルノーコリア』:
QM6に330万ウォン相当の割引
『韓国GM』:
トラックス・クロスオーバー、トレイルブレイザーなどの主要モデルを30万~70万ウォン割引
――というわけで、韓国は「どこかよその国」で見たような光景になってきました。
(吉田ハンチング@dcp)