尹錫悦新政権がスタートしましたが、文在寅前政権がねじ曲げた政策をまともなものに戻すことから始めなければなりません。
最重要なのが「雇用政策」です。
文在寅大統領は「政府が雇用をつくる」として唖然とさせましたが、そのまま突っ走り、アルバイトレベルの職を国をお金で創出しました。結果、60歳代以上の雇用ばかりが増加したのです。
明らかに間違った政策を継続したのですが、最後まで「雇用を創出した」と言い張って文政権は終わりました。
しかし、企画財政部は文在寅の政策を真っ向から否定する雇用分析を出しました。
曰く「財政による雇用創出は持続可能でないだけに、民間の雇用余力の向上に政策力量を集中し、産業構造の変化にも先制対応しなければならない」と。
これには尹錫悦政権の新たな企画財政部長官が着任したことによる変化です。
「本当のことを言おうよ」
2022年05月11日、新任の秋慶鎬副首相兼企画財政部長官の就任式が行われました。
秋慶鎬さんは、05月09日に退任した洪楠基(ホン・ナムギ)さんの後任になります。
この席上、秋慶鎬さんは、非常に興味深いことを述べています。
発言部分を韓国メディア『ソウル経済』から以下に引いてみます。
「診断は正確に、公開は率直に、判断はバランスを取らなければならない」
「経済政策を担当する公務員として韓国経済の良い面ばかり見たい気持ちは当然だろう」
「しかし、そうではないと言えること、痛い部分まで率直に表せる勇気を持つことを望む」
率直にものごとを言いましょう――という訓示です。「痛い部分まで率直に言える勇気を持とう」と述べていますが、これは「正直に本当にことを言おう」という意味と解せます。
文政権で行ってきた「粉飾」はやめよう――という訓示とも受け取れます。
新長官がこのような訓示をしなければならないというのは、前政権がロクなものではなかったことの証左でもあるでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)