2022年08月18日、『韓国銀行』が「International Investment Position」(対外資産負債残高:略称「IIP」)を公表しましたが、この中に驚きのデータがあります。
以下をご覧ください。負債の部のPortfolio Investmet(証券投資)のところを切りだました。
2022年06月末「負債の部」
証券投資の負債残高:8,028億ドル
対前期比:-1,378億ドル株式投資の負債残高:4,491億ドル
対前期比:-1,348億ドル債券投資の負債残高:3,537億ドル
対前期比:-30億ドル⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「International Investment Position(Q2 2022)」
証券投資の負債残高が「8,028億ドル」まで減りました。前期の03月末には「9,406億ドル」あったのに、なんと「1,348億ドル」も減少しました。
これは負債の部なので、外国人投資家が韓国のSecurities(証券類)に資金を投入すると増えます。
負債が減少しているということはその逆で、外国人投資家が韓国から資金を抜いていることを意味しています。
つまり、外国人投資家は03月末~06月末のわずか3カ月で1,378億ドル(約18兆7,587億円)も資金を引き上げたのです。
しかも、1,378億ドルのうち、Equity Securities(株式)が「1,348億ドル」(約18兆3,503億円)を占めます。
外国人投資家は韓国の株式市場からスタコラホイホイと逃げているのです。
こういうのを資金流出と呼ぶのではないでしょうか。また、出ていくときはウォンをドルに換えますので、ウォン安が進行します。同時にこれはドルの流動性を下げます。
韓国にとって困ったことが起きているように見えますが、いかがでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)