短信です。誠に申し訳ありません。
2022年08月25日、『韓国銀行』が基準金利を0.25%(=25bp)上げましたが、起こるべきことが起こりました。
ですので驚くには当たらないのですが、起こったことが過剰でした。
以下の韓国債3年物のチャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
ドーンと利回りが急騰しました。まさに「なんだこりゃ」という上昇です。
たった1日で0.20%(=20bp)も上がったのです。
普通、金利が上昇すると債券は売られます。なぜかというと、金利が上昇する局面では古い債券を持っているよりも上昇した金利に合わせて利率がより良くなった――つまりは、よりもうかる債券(あるいは他の金融商品)に乗り換えた方が収益性がいいからです。
お金はいつも「よりもうかる方に動く」ので、このようなことが起こるわけです。
これは普通のことで、『韓国銀行』が基準金利を上げれば当然債券が売られ、利回りは上がります。
しかしです。このようなドーンといってみよう!みたいな急騰は明らかに異常です。
イールドカーブを確認すると以下のようになっています。
フラット&逆イールド気味です。フラットということは長期・短期の金利差がほとんどなくなっており、景気減速のサインと見ることができます。
利回りが上がるのは当然ですが、しかしここまで急騰するとは韓国金融当局も予測の外だったのではないでしょうか。利回りが上がるということが債券の売却ですので、当然これは資金流出が大きかったことを示しています。
韓国というのは本当に大変な国です。
(吉田ハンチング@dcp)