先に、「韓国がトルコから『通貨スワップ』の締結を求められている」という報道が韓国メディアからあったことをご紹介しました。
トルコではどうなっているのかとニュース記事を探してみたところ、トルコ最大のインターネット新聞とされる『Habertürk』に2020年05月19日付けの「Swap anlaşmasında sona yaklaşılıyor」(スワップ取引の完了)という記事がありました。
同記事では、トルコが「イギリス」「日本」とスワップラインを結ぶことが決まっているかのように書かれています。
また「イギリス」「日本」の両国からそれぞれ100億ドルが提供される、とも。
以下に引用します。
Ekonomi yönetimi döviz kurlarındaki şoklara karşı ihtiyaç duyduğu yabancı para rezervlerini güçlendirmek için arayışına devam ediyor.
Döviz takası (swap) hattı kurmak için dört ülkeyle görüşen Türkiye’nin iki ülke ile anlaşmaya yakın olduğu bu ülkelerin Japonya ve İngiltere olduğu iddia edildi.
Söz konusu iki ülkenin merkez bankalarından 10’ar milyar dolar karşılığı döviz sağlanması ise beklentiler dahilinde.
当局は、為替レートのショックに対して必要な外貨準備を強化するための努力を続けている。トルコが通貨スワップ(swap)を締結するのは4カ国だとされており、合意に近づいている4カ国のうち2カ国は日本とイギリスだとされている。
問題の両国の中央銀行から100億ドルの外貨が提供されると予想される。
Japonya ile hedeflenen takas anlaşmasının Japon Başbakanı Şinzo Abe ile perşembe günü Başakşehir’deki şehir hastanesinin açılışında açıklanması ise olasılıklar arasında görülüyor.
Ekonomi çevreleri İngiltere ile swap anlaşmasından da oldukça umutlu. Koronavirüs sonrası döviz likiditesine ihtiyaç duyan gelişmekte olan ülkeler anlaşma sağladıkları ülkelerle döviz takası gerçekleştiriyor.
Elinde ABD tahvili bulunduran pek ülke bu swap anlaşmalarını ABD Merkez Bankası Fed ile gerçekleştiriyor.
木曜日、バサクシェヒル市病院の開院時に、安倍晋三首相と「日本とのスワップ協定」が発表される可能性がある。
経済界はイギリスとのスワップ協定についても非常に期待している。
コロナウイルスが拡散した後、外貨流動性を必要とする発展途上国は合意した国と外貨を交換している。アメリカ合衆国の債券を保有する多くの国々がFRBとこれらのスワップ取引を行っているのだ。
(後略)⇒参照・引用元:『Habertürk』「Swap anlaşmasında sona yaklaşılıyor」(原文・トルコ語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)。一応在日トルコ人の方に和訳が合っているかどうかを確認いただいていおり、「おおまかにはよし」とされましたが、違う可能性があります。その場合の責任は全て筆者にあります。
という具合です。気になるのは「木曜日」という点で、これは05月21日(木)です。
調べてみますと、バシャクシェヒル市病院というのは「バシャクシェヒル・マツ・サクラ市病院」という病院で、マツがトルコ、サクラが日本を指し、両国の友邦関係を象徴する病院とのこと(日本が建設に協力)。この開院に当たっての式典に、安倍首相がビデオ参加するそうです。
で、このときに「スワップラインの締結」を発表するのではないかと同記事はいっています。
ただし、全ては推測であってウラが取れているかどうかは分かりません。
また、在日トルコ人の方に伺ってみたところ、この『Habertürk』は現エルドアン大統領派のメディアであって、現在経済的苦境に陥っているエルドアン政権を擁護するため「決定されていないこと」を推測で書いている可能性はある、とのことでした。
もし日本とトルコの間でのスワップライン締結が発表されなければ「飛ばし記事だった」ことになります。
結果はすぐに分かります。
重要な追記
結果が出ました。トルコからの病院の開院式典のリアルタイム配信をかぶりつきで見ていましたら、予定どおり安倍首相も日本から祝辞を述べ……。
以下の記事にまとめまので、本記事と併せてお読み頂ければ幸いです。
(柏ケミカル@dcp)