2020年第1四半期の企業の決算表が公表されていますが、韓国企業の決算は非常によろしくありません。
韓国メディアは一斉に決算の悪さについて報じていますが、2020年05月19日の『聯合ニュース』の記事によれば、上場企業(KOSPI(韓国総合株価指数)に組み入れられている企業)の利益が前年同期比で「半減」したとのこと。
一部を以下に引用します。
19日、韓国取引所と韓国上場会社協議会が12月決算の上場企業592社(金融業などを除く)の連結財務諸表を分析した結果、これらの企業の第1四半期の売上高が495兆2,735億ウォンで、前年同期(490兆9,851億ウォン)に比べ0.9%の増加にとどまった。
営業利益は19兆4,772億ウォンで、前年同期比31.2%も減少した。
当期純利益は11兆336億ウォンで47.8%急減し、半減した。
これにより、代表的な収益性の指標である売上高に対する営業利益率(3.9%)と純利益率(2.2%)が1年前に比べてそれぞれ1.8%、2.1%下落した。
⇒参照・引用元:『聯合ニュース』「コロナ衝撃に第1四半期の上場企業の純利益半減…サービス・流通直撃弾」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
まとめると以下のようになります。
金額 | 前年同期比 | |
売上高 | 495兆2,735億ウォン | 0.9% |
営業利益 | 19兆4,772億ウォン | ▲31.2% |
当期純利益 | 11兆336億ウォン | ▲47.8% |
当期純利益が「47.8%減少」ですのでほぼ半減です。
営業利益率「3.9%」、当期純利益率「2.2%」ですので、同記事は以下のように表現しています。
1,000ウォン分の商品を販売したと仮定すると、営業利益は39ウォンで、このうち、手元に残るお金は22ウォンに過ぎないわけだ。
注目すべきは、このうち『サムスン電子』が出した利益が大きすぎるという点です。
『サムスン電子』の第1四半期の決算は以下のようになっています。
売上高:55兆3,300億ウォン
営業利益:6兆4,500億ウォン
『サムスン電子』1社で、592社の営業利益「19兆4,772億ウォン」の「33.1%」をたたきだしている計算になります。
『サムスン電子』は韓国経済の屋台骨を支える企業といわれますが、いくらなんでも頼りすぎという数字ではないでしょうか。同社に何かあったら韓国経済は本当に大変なことになると思われます。
アメリカ合衆国と中国の対立が激化し、「半導体事業」の行く末が懸念される状況ですから、『サムスン電子』が継続して利益を出し続けることができるのか注視する必要があります。
(柏ケミカル@dcp)