2022年08月29日、韓国の国民年金基金運用本部が、2022年06月時点の運用実績を公示しました。
結論からいえば「大損」です。
韓国メディアにはさっそく「私の老後資金がー」みたいなタイトルの記事が出ていますが、市場はいいときも悪いときもあるので噴飯ものな話です。
運用資金
2021年末:948兆7,190億ウォン
2022年06月:882兆6,540億ウォン
小計:-66兆650億ウォン
「約67兆ウォン」の時価総額を失いました。
投資先別に収益率を見ると以下のようになります。
2022年06月時点「投資先別」収益率
国内株式:-19.58%
海外株式:-12.59%
国内債券:– 5.80%
海外債券:– 1.55%
代替投資:+ 7.25%
短期資金:+ 1.30%
小計:-8.01%
とにかく韓国内株式への投資が「-19.58%」もの悪さです。この悪さなのに、韓国の個人投資家の皆さんは年金機関が買わないから株価が上がらないんだ、みたいな文句をおっしゃるわけです。誰がこんな弱いところに資金を突っ込みたいでしょうか。
海外株式も「-12.59%」で非常に悪いです。しかし、これはアメリカ合衆国が「株価が下がろうが、とりあえずインフレ退治じゃー!」という姿勢なのでやむを得ません。
時価総額「約67兆ウォン」が蒸発しまたが、こんなものはあくまでもその時点でのプライスであって、恐れていては何もできません。
韓国の運用本部の皆さんにはぜひ頑張っていただきたいものです。
(吉田ハンチング@dcp)