いよいよ明日、2022年10月12日には韓国で金融通貨委員会が開催されます。
韓国がビッグテップ(0.5%=50bp)の利上げに踏み切る可能性が大きくなっています。
ウォン安が進行しており、またインフレ抑制のためにも金利を上げざるを得ないのですが、これは韓国からの資金流出を止めるためでもあります。現在、
韓国:2.50%
ですので政策金利(韓国での呼称は「基準金利」)で合衆国とは「0.75%」の金利差がついています。
お金はより増えるところに集まりますから、放置すると韓国から資金が抜けることが予測されるのです。
韓国では、基準金利を決める「金融通貨委員会」が明日も含めてあと2回、開催されます。
10月12日(水)
11月24日(木)
これまで『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は「0.25%ずつの金利上昇が望ましい」と述べていたのですが、2022年09月22日に開催された「緊急マクロ経済金融会議」の後に行われた記者会見の場で、「前提条件が変わった」と述べました。
想定していたシナリオどおりにはいかなくなった――と認めたのです。
というわけで、『韓国銀行』は来る10月12日の金融通貨委員会では、ビッグステップ「0.5%(=50bp)」の利上げに踏み切るものと見られています。
これが実現すると、
韓国:3.00%
となりますが、どっこい合衆国『FOMC』(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)の方も、まだ2回利上げの可能性があるのです。
11月01日・02日
12月13日・14日
11月01・02日開催の『FOMC』で、少し縮まった金利差もまた拡大するでしょう。
韓国内の市場金利上昇とその副作用を考えると、『韓国銀行』はビッグステップは踏めても、ジャイアントステップ「0.75%(=75bp)」を選択することはできない――と見られています。
ビッグステップを選択すれば史上2回目の「0.5%」上げです。
資金流出が大きくならないことを注視するしかないのですが、『韓国銀行』は薄氷を踏む思いでしょう。
『韓国銀行』の選択にご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)