韓国の文在寅前政権下で市民団体が急増し、政府の補助金支給も急拡大した件です。政府から補助金を給付されているにもかかわらず、監査を受けなかったり、会計が不透明な団体が続出。
あまり上品な表現ではありませんが「血税ちゅーちゅーな団体」が大量発生したのです。
尹錫悦(ユン・ソギョル)政権はこれを糺すために大規模な監査を行い、不正の摘発に務めています。
本件については、さすがに元検察総長で、相当頭に来ているようで、06月13日の国務会議で「徹底的にいくぞ」とスタッフに発破をかけました。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の国務会議での発言を引くと以下のようになります。
(前略)
今日の国務会議では、国庫補助金に対する検証を強化する施行令を審議します。補助金管理の透明性を強化するための措置です。
民間団体への補助金が前政権で2兆ウォン近く増加する一方で きちんとした管理・監督システムがなく 道徳的腐敗と血税漏れが横行しました。
今回の監査を通じて膨大な不正と汚職が摘発されました。
横領、リベート収受、虚偽受領、私的使用、書類操作など、不正の形態も多様でした。
先週発表された地方教育財政交付金の合同点検でも 大規模な違法・不正事例が摘発されました。
学齢人口は減るのに教育交付金は急激に増加する状況で、補助金は乱発され、 検証と管理が全く行われず 不正と汚職の土壌となりました。
国民の血税が政治ポピュリズムの餌食となり、前政権だけで400兆ウォンの国債が積み上げられました。
これは納税者に対する詐欺行為であり、未来世代に対する搾取行為です。
間違ったことは直ちに正しく切り取り、正すのが国民の、政府の責務です。
不正と腐敗の利権カルテルは必ず打破しなければなりません。
政府内でも補助金の選定と執行過程で管理・監督が適切に行われたのか、無頓着になり慣習的に執行されてきたのか、痛切に反省しなければなりません。
今後、補助金事業で不正、不祥事が発生した場合、事業者だけでなく、担当公務員にも責任を問うことができるよう、選定から執行、精算、点検に至るまで、徹底した管理監督システムを稼動させます。徹底した管理監督システムを稼働させなければなりません。
補助金というのは、使用内訳と関連資料を 正直に提出する団体にのみ支給するものであり そうでない団体、また違法に不当に用途を外して使用する団体には絶対に支給されてはならないのです。
各省庁は、無分別に増えた補助金予算を全面的に再検討し 来年の予算から反映しなければなりません。
政府は今後も国民の血税が 困難な弱者層をさらに厚く保護して、劣悪な環境と条件の中にも国家安全保障のために黙々と献身している 初級士官と副官の処遇を改善するなど、必要なところに使われるようにします。
(後略)
ポピュリズムによって、国の負債を400兆ウォンも増やしで不正を行う市民団体にお金をまいたが、これは「納税者への詐欺行為」「未来世代に対する搾取」――と言葉を極めて痛罵しています。
興味深いのは「補助金支給を決定する際の選定はきちんと行われたのか?」という指摘です。
習慣で……などの安易な理由で、公務員がきちんとチェックしなかったのではないのか?と疑問を呈し、これからは所管政府機関の公務員の責任を問うことができるシステムを構築する、としました。
これはかなり踏み込んだ発言です。
別記事にしましたが、すでに前文政権下で推進された「太陽光発電施設の乱造」について、元公務員が民間に転じて甘い汁を吸った事例が確認されています。
田舎に引っ込んで本屋を営んでいる文在寅という人が国政で行ったことは、全くロクでもないことばかりです。
(吉田ハンチング@dcp)