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トランプ師匠「理性的」になる 開戦直前でブレーキ

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アメリカ合衆国とイランの対立が開戦間近まで来ています。イランが合衆国の偵察ドローンを撃墜したことへの報復として、合衆国はイラン国内の3カ所の施設への攻撃を準備。攻撃開始10分前にトランプ大統領が中止させたとのこと。

合衆国がイランへの攻撃、空爆を開始していれば、これが戦争の始まりを告げる烽火(のろし)となるところでした。

トランプ大統領は幾つかの追加情報を基に「攻撃が相応ではない」として直前に変えたそうです。どんな情報が大統領の下に届けられたのかは分かりませんが、ボルトン大統領補佐官ル-トの情報ではないでしょう。

もし大統領が10分前に止めたというのが本当だとしたら、ボルトン大統領補佐官は地団駄を踏んで悔しがっているはずです。「千載一遇のチャンスを逃した」というところでしょうが、もしここで開戦となれば合衆国は将来に禍根を残す決断をしたことになったでしょう。

合衆国という国は覇権国家ゆえに過去を忘れやすく、その政治形態ゆえに大統領がかわるたびに「同じ轍を踏んでの失敗」を繰り返しがちです。06月13日オマーン湾でタンカー襲撃事件が起こりましたが、これがもし開戦推進派の策謀だとすれば、まさしく1964年8月に起こった「トンキン湾事件」※の再演になります。

筆者は、「タンカー事件は合衆国の対イラン開戦派による陰謀である」という説には懐疑的ですが、しかしボルトン大統領補佐官のように「イランをたたき潰したい」と真剣に願う人たちがいるのは確かです。いまだに「合衆国こそ正義。合衆国には他国の政治体制を変更させる力がある」と信じているのです。

そのような普遍的な正義などないことは、ベトナム戦争で骨身にしみたハズなんですけれども……。

トンキン湾事件
1964年8月、北ベトナムのトンキン湾を哨戒中の合衆国駆逐艦「マドックス」が、北ベトナムの魚雷艇3隻から雷撃を受けたという事件。しかし、後の調査によってこの事件は自作自演のねつ造だったことが判明。アメリカ合衆国は「この事件に対する報復」を名目として北爆を開始し、本格的に泥沼に足を踏み入れることになります。

⇒参照・引用元:『Bloomberg』「トランプ大統領:イラン攻撃は10分前に中止-『相応』でないと判断」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-06-21/PTGKXO6KLVRX01?srnd=cojp-v2

(柏ケミカル@dcp)

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