韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)政権がアメリカ合衆国側に舵を切り、中国共産党がそれを苦々しく見ています。
2022年07月21日、中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』が非常に興味深い記事を出しています。
韓国は合衆国にNOと言う勇気を持つべきだ
というタイトルの社説です。
以下に記事の一部を引用してみます。
アメリカ合衆国が韓国に難題を与え、回答期限を要求するという、なんとも非道なやり方をしている。
韓国メディアの報道によると、事前の交渉や調整もなく、合衆国は一方的に韓国に、いわゆる「チップ4」(合衆国、日本、韓国、中国の台湾)同盟に関する会議を8月末に開催する予定であると通告したという。
これにより、韓国はより顕著なジレンマに陥っている。
青瓦台のある関係者は、今は参加するかどうか答えるのが難しいと語ったと韓国メディアは報じている。しかし、ワシントンからの圧力は強まっている。
(後略)⇒参照・引用元:『Global Times』「S.Korea should have courage to say ‘no’ to US coercion: Global Times editorial」
冒頭からこれです。「非道なやり方」は「アウトレイジアス ウエイ」と書いていますので「極悪」的な表現です。
台湾を「China’s Taiwan」と書いているのが笑うポイントですが、要は合衆国が規定した「チップ4」に韓国が入るのはイカンと難癖をつけているのです。
なぜなら「チップ4」は、中国に対する半導体包囲網だからです。
中国共産党としては困るので、チップ4に参加することは「韓国にとって自殺行為だ」と説教しています。以下を御覧ください。
(前略)
しかし、韓国政府と関連企業は、このイベントに参加しても何の伸長効果もないばかりか、大きな利益を損なう危険性があると常識的に判断するほかない。統計によると、韓国の半導体輸出は昨年1,280億ドルに達し、中国大陸と香港への輸出が60%を占めている。
これほど大きな市場とのデカップリングは商業的な自殺行為と何ら変わりはない。
合衆国は今、韓国にナイフを渡し、それを使えと強要しているのだ。
(後略)⇒参照・引用元:『Global Times』「S.Korea should have courage to say ‘no’ to US coercion: Global Times editorial」
2021年の韓国の半導体輸出は1,280億ドルで、そのうち60%が中国・香港向け。これを諦めるのか?――と脅しています。
以下が韓国に対するアドバイスです。
韓国は合衆国の強制にノーと言う勇気を持つべきです。
これはソウルの現実的な利益の問題であり、ソウルの独立性と自律性のリトマス試験です。
韓国が合衆国に支払う「入学金」になるべきではない。
(後略)⇒参照・引用元:『Global Times』「S.Korea should have courage to say ‘no’ to US coercion: Global Times editorial」
合衆国は恐らく韓国にこう言うでしょう。
「韓国は中国の強制に対してNOと言う勇気を持つべきだ」と。
(吉田ハンチング@dcp)