韓国経済の屋台骨を支える貿易収支が悪化しており、通関ベースでは7カ月連続の赤字になるのはほぼ確実です。
なぜ、韓国の貿易収支が赤字に傾くのかというと、輸出金額の伸びよりも輸入金額の伸びの方が大きいからです。言葉を換えていえば、輸出品目の物価よりも、輸入品目の物価の方が上がっているから、韓国は貿易赤字になりがちです。
『韓国銀行』は毎月、輸出入物価のデータを出してくれています。最新版を確認してみましょう。以下がプレスリリースからの引用です。
□輸出物価(ウォン基準)は前月比3.2%上昇、前年同月比15.2%上昇
□輸入物価(ウォン基準)は前月比3.3%上昇、前年同月比24.1%上昇
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年09月輸出入物価指数」
前月比の増減では、輸出入でほとんど増加幅は変わりませんが、前年同月比では「輸出:+15.2%」と「輸入:+24.1%」と、まだ輸入物価の伸びの方が大きいのです。
『韓国銀行』が使用している「指数」で比べると以下のようになります。この「輸出物価指数」「輸入物価指数」は「2015年=100」としたものです。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年09月輸出入物価指数」
上掲のとおり、2022年の輸出物価指数は「131.74」、輸入物価指数は「154.38」もあります。
これで貿易収支が黒字になるかというと、無理でしょ――という値です。とにかく輸入品目のインフレが止まらないことには、貿易の赤字傾向は止められません。
(吉田ハンチング@dcp)