2022年10月26日、韓国半導体産業の雄『SKハイニックス』が2022年第3四半期の業績が公示されました。
利益が激減しました。
毎度おなじみ『DART』に公示されたデータを以下に引用します。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。2022年第3四半期
総売上:10兆9,828億8,300万ドル(-7.0%)
営業利益:1兆6,555億6,000万ドル(-60.3%)
当期純利益:1兆1,026億5,300万ドル(-66.7%)2022年累積
総売上:36兆9,495億3,700万ドル(20.7%)
営業利益:8兆7,077億9,100万ドル(6.3%)
当期純利益:5兆9,624億100万ドル(-5.3%)※( )は対前年同期比の増減
ご注目いただきたいのは、( )内の対前年同期比です。
2022年第3四半期、総売上は-7.0%減少で済んでいますが、営業利益は「-60.3%」と激減です。半導体需要が急減したのが効いたと見られます。
需要が激減したので、DRAM、NAND型メモリーの価格がどちらも20%ほど下落。売上は7%減少で済みましたが、単価の下落が営業利益を急速に減少させたのです。
営業利益「1兆6,555億6,000万ドル」は、『リフィニティブ』のまとめたアナリスト予測「1兆8,700億ウォン」(『Reuters(ロイター)』による)を下回りました。
先にご紹介したとおり、『SKハイニックス』は在庫も積み上がっています。
「在庫資産」金額推移 2021年第2四半期 ⇒ 2022年第2四半期
●『SKハイニックス』(47.0%増加)
4兆9,718億ウォン ⇒ 7兆3,108億ウォン※『全国経済人連合会』の分析による
『SKハイニックス』は、業績の悪化が顕著なので、「設備投資を前年比50%削減する」としています。
韓国の半導体産業を支える『SKハイニックス』の業績悪化は、韓国経済に大きな影響を与えます。韓国の輸出は徐々に半導体頼みにシフトしており、これにブレーキが掛かることは、ボディブローのように重い打撃となるでしょう。
注目の『サムスン電子』の業績はまだ出ていません(2022年10月26日現在)。
(吉田ハンチング@dcp)