韓国のポーランド原発輸出がアメリカ合衆国『ウェスティングハウス』に持っていかれましたが、先にご紹介したとおり、これは第1期事業の約400億ドル。
ポーランド第2期以降の原発受注を目指す!
2022年10月31日、韓国の産業通商資源部・ポーランド国有財産部、『韓国水力原子力公社』・『ポーランド電力公社』(PGE)・ポーランド民間発電会社『ゼパク』(ZEPAK)がMOU(了解覚書)とLOI(協力意向書)を交わしました。
以下は産業通商資源部が出したプレスリリースです。
↑産業通商資源部が公表した「MOUを交わした際」の写真です。⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「韓-ポーランド原発協力のため産業部-ポーランド国有財産部および企業(韓水原- ZE PAK – PGE)LOI締結)間でMOU締結」
MOUを交わして、韓国は韓国型原子炉とする「APR1400」2~4基の輸出建造を目指します。
建設するのは首都ワルシャワから南西に240㎞離れた、現在火力発電所がある場所に、(火力発電所を停止して)原子力発電所を建設する予定です。
相変わらず韓国製原発は激安!
韓国メディア『中央日報』は以下のように報じています。最後の部分にご注目ください。
(前略)
MOUとLOI締結がすぐに原発受注を意味するわけではない。だが原発基本計画を共に設けるなど、事実上最終契約に近づいたものと解釈される。
事業受注に近付いたのは『韓国水力原子力』の価格競争力と資金調達能力、決まった納期内に建設を終える施工能力などを認められたという意味だ。
産業部によると、昨年の韓国原発の建設単価はkW(キロワット)当たり3,571ドルで、中国(4,174ドル)、アメリカ合衆国(5,833ドル)などよりはるかに低い。
(後略)
韓国製原発の建設単価は、相変わらず激安です。
中国:4,174ドル
アメリカ合衆国:5,833ドル
なんと中国より14.5%安く、合衆国より38.8%も安いのです。四捨五入して39%、約4割安ですから、スゴイとしか言えません。
先にもご紹介しましたが、前文在寅政権が30%オフの価格でポーランドに提示したとのこと。韓国は他国を圧倒する安値で受注しようとしています。
また、上掲記事内に「決まった納期内に建設を終える施工能力などを認められた」なんて書いていますが、これはうそです。
なぜなら、韓国初の原発輸出となったUAEのバラカ原発でも、格納建屋で外壁に亀裂があるなどしてスケジュールどおりに進みませんでした。ですから納期内に建設を終える能力がある――はうそと言わざるを得ません。
『中央日報』も書いているとおり、MOUを交わしたからといって、韓国が受注すると決まったわけではありません。
また、合衆国『ウェスティングハウス』が指摘している「韓国型原発なるものは『ウェスティングハウス』の技術を基にしたものである」という主張はクリアできたわけではありません。
韓国が受注できるかどうかにご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)