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韓国「気球問題で米韓同盟が強化されるぞ!」そうかなあ

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アメリカ合衆国が「領空を侵犯した中国製偵察気球を撃墜」したことについて、中国がすっかりすねてしまいました。

直近の報道によると、撃墜後にオースティン国防長官が魏鳳和国防相との電話会談を要請したのですが、中国側はこれを拒絶。合衆国側は「軍同士の対話チャンネルが常に開かれていることが重要」との立場を表明しているのですが、中国は拒否しています。

この偵察気球問題で、韓国メディア『NEWSIS』に面白い記事が出ています。以下に冒頭部分を引用します。

合衆国ホワイトハウスが偵察気球など中国の偵察活動強化局面で米韓同盟強化に努めると明らかにした。

(中略)
また、朝鮮半島では中国軍用機が先月末、ロイド・オースティン合衆国国防長官の訪韓を控え、防空識別区域(KADIZ・カーディズ)を侵犯した。

これにブリーフィングでこのような活動が米韓同盟に対する挑戦かを問う言葉が出た。

カービィ調整官は「中国が朝鮮半島で行っているかどうかわからない特定の偵察作戦に関しては言うことができない」とし「それに関連して何の情報も持っていない」と話した。

一方、米韓両国の同盟が自国はもちろん韓国の国家安保利益と在韓米軍を守護するのに十分でなければならないと強調した。
(後略)

⇒参照・引用元:『NEWSIS』「美, 中 정찰풍선 논란에 “대면외교 기회 훼손”(종합)」

気球問題は、中国の領空侵犯、偵察(スパイ)活動に改めてスポットライトを当てる結果となりました。

記事の主旨としては「気球問題が韓米同盟を強化することになる」という方向でもっていきたいのです。リードには「合衆国ホワイトハウスが偵察風船など中国の偵察活動強化局面で米韓同盟強化に努めると明らかにした」と書いています。

2023年01月26日、オースティン国防長官が訪韓している最中に、中国の軍用機2機が韓国の防空識別圏(KADIZ)に侵入。ブリーフィングでこれについての質問が出たのですが、報道官は「情報を持っていない」といなしました。

韓国と合衆国の同盟について特筆したような記事になっていますが、カービー報道官が述べたのは「私たちは米国の同盟が強力で活発な状態であることを確実にするために、すべきことをする」という言葉です。

また、「インド・太平洋地域とヨーロッパなどに同盟を保有しているのは私たちにとって幸運だ」とも述べていますので、朝鮮半島についてよりも「インド・太平洋地域」および「ヨーロッパ」についての同盟について力点を置いていることは明らかです。

ただし、「米韓両国の同盟が合衆国はもちろん、韓国の国家安全保障利益と在韓米軍を守るのに十分でなければならない」とは述べています。

韓国は「合衆国とは血盟」と同盟関係を誇りますが、それは「韓国が明確に中国(+ 北朝鮮)包囲網に加わるのであれば」という前提があることを忘れてはならないでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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