04月26日に米韓首脳会談を控えて、面白い幕間狂言が起こっています。
アメリカ合衆国の機密文書が漏洩し、その中にはウクライナ戦争の状況やロシア軍の動向などが含まれている――とされています(一部は原本と書き換えられているという話あり)。
韓国で注目されたのは、韓国、英国、カナダ、イスラエルなどの同盟国から秘密裏に収集した情報が出たという点です。
合衆国の情報機関が「韓国の国家家安保室の議論」を傍受していた――と分かったのです。
韓国では、首脳会談前に「同盟国への背信が発覚した」として、特に極左メディア『ハンギョレ』などでは大きく扱っています。
ただ、こんなことは今に始まったことではありません。
朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の時代には、驚くなかれ「青瓦台」(大統領府)に盗聴器が仕掛けられていたのが発覚し、米韓の間で大問題になったことがあります。
それで合衆国が韓国政府を対象とするスパイ活動をやめたのかというと、そんなことはあり得ません。
合衆国の情報機関はどこにでも侵入して、あらゆる情報を収集しています。ならず者国家・北朝鮮と国境を接している韓国の政府について手抜かりがあるはずがありません。
日本も同じです。合衆国に情報は漏れていると想定して行動するのが当然です。
『NSA』(National Security Agencyの略:アメリカ国家安全保障局)のスローガンをご存じでしょうか。「Anything is possible, the impossible just takes longer」(なんでもできる。ちょっと手間が掛かるかもしれないけど)。
(柏ケミカル@dcp)