韓国企業の成長性・収益性・安定性すべて悪化!

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2023年06月20日、『韓国銀行』が「2023年第1四半期の企業経営実績」を公表しました。

Money1でも何度もご紹介しているとおり、景気が悪く、かつ企業負債の増加速度が速くなっており、韓国企業は大変によくない状況です。今回の公表データでも企業の状況が悪化したことを示しています。

以下をご覧ください。

□2023年第1四半期 外部監査を受けている企業の成長性、収益性、安定性が全て悪化

o(成長性)
売上高増加率:
22.4/4四半期 6.9% ⇒ 23.1/4四半期 0.4%

総資産増加率:
22.1/4四半期 3.7% ⇒ 23.1/4四半期 1.9%

o(収益性)
売上高営業利益率:
22.1/4四半期 6.3% ⇒ 23.1/4四半期 2.8%

売上高税前純利益率:
22.1/4四半期 8.1% ⇒ 23.1/4四半期 5.0%

o(安定性)
負債比率:
22.4/4四半期 92.1% ⇒ 23.1/4四半期 95.0%

借入金依存度:
22.4/4四半期 25.3% ⇒ 23.1/4四半期 26.0%

⇒参照・引用元:『韓国銀行』「2023年第1四半期の企業経営実績」/スクリーンショット

『韓国銀行』が自身で総括しているとおり、2023年第1四半期は、韓国企業の成長性・収益性・安定性を示す数値が全て悪化しました。

ちなみに、このリポートは、外部監査を受けている2万1,042社のうち3,907社に対する経営分析の結果です。

特にご注目いただきたいのは、売上に対する営業利益率の低下です。

前年同期は「6.3%」あったのに、「2.8%」まで減少しました。

もうからなくなっているのです。

負債比率も増加しています。これは、自己資本に対する負債の割合を示していますが、四半期前「92.1%」だったのが「95.0%」に増加しています。

借金を増やしているのです。

負債比率がどのくらいになるとその企業が危ないのかというと、韓国の場合には、一応「200%」に達すると危ないとするのがコンセンサスです。

なぜ200%かというと、先にご紹介したとおり1997年のアジア通貨危機時のドボン騒動の際、『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)が「負債比率200%」で線引きされたためと思われます。

「95.0%」ですから、危ない基準に照らせば半分未満で大丈夫に見えますが、これはあくまでも平均であり、韓国には、営業利益で利子返済もできないゾンビ企業が30%ほどもあるという現状を忘れないでください。

さらに「借入金依存度」も、前四半期「25.3%」から「26.0%」に上昇しました。

全部悪化というのは非常によろしくありません。景気のいい報道もあったりしますが、企業的には「第1四半期は駄目だった」のです。第2四半期には回復したのでしょうか。

結果はまもなく分かります。

(吉田ハンチング@dcp)

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