2023年07月05日、『韓国銀行』が2023年06月時点での外貨準備高を公表しました。
以下のようになっています。
2023年06月
外貨準備高:4,215億ドル(約60兆9,278億円)※
(前月比:5億ドル)<<内訳>>
⇒Securities:3,756億ドル(約54兆2,930億円)
(証券類)
前月比:-33億ドル⇒Deposits:216億ドル(約3兆1,223億円)
(預金)
前月比:+37億ドル⇒SDRs:147億ドル(約2兆1,249億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:増減なし⇒IMF position:47億ドル(約6,794億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし⇒Gold:48億ドル(約6,938億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2023年07月05日「1ドル=144.55円」のレートで算出
当月の見どころは、現金が37億ドル増えた点です。前月の05月には「(04月から)一気に100億ドルも減少した」※のですが、06月は玉を補充した形になっています。
※「残酷な四月」というように1年の中で04月は韓国にとって最も現金が出ていく月です。外国への配当払いが集中するからです。
現金たるDeposits(預金)は「216億ドル」まで回復しました。
金なども含めた外貨準備全体の直近1年の推移を見ると以下のようになります。
当月の外貨準備高の増減について、『韓国銀行』自身は以下のように説明しています。
その他通貨建て外貨資産」のドル換算額および金融機関の外貨預金の増加に起因する。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2023年06月末の為替保有額」
毎度おなじみの説明です。韓国の場合には、外貨準備が時価計算されていないので「ドル換算額が増加した」といっても本当ですか?としかいいようがないのですが、とりあえず謎のSecurities(証券類)を33億ドル分売却して手持ちの現金を増やしたようです。
(柏ケミカル@dcp)