2023年07月28日、韓国『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)党首とアメリカ合衆国帰りの李洛淵(イ・ナギョン)さんが会食を行いました。
Money1でも先にご紹介しましたが、決して仲の良くない、この2人の会合はもともと07月11日に予定されていました。
ところが、当日は大規模な被害が出るほどの大雨で、さすがに流会。
『共に民主党』は李在明親派と非李在明派が対立する状況となっており、李洛淵(イ・ナギョン)さんが合衆国から帰国したのは「好機」と見たからに他なりません。
全然仲が良くない2人が会食しても果たしてどうなるのか、だったのですが……。
『朝鮮日報』が傑作な記事を出していますので、以下に一部を引用してみます。
2回の延期を経て28日に行われた晩餐会で、李在明(イ・ジェミョン)代表が党の団結を呼びかけると、李洛淵(イ・ナギョン)前代表は党の道徳性と民主主義の回復を強調し、立場の違いを見せた。
2人が会ったのは、李洛淵(イ・ナギョン)元代表が合衆国留学を終えて先月24日に帰国してから初めてのこと。
(中略)
2人は2時間ほど夕食を共にした。
二人はこの日、事前に決められた議題なしで会話を行ったと伝えられた。民主党は会談後、コメントを発表し、両者が「尹錫悦(ユン・ソギョル)政権の暴走と韓国の不幸を防ぐために民主党が総選挙で勝利しなければならない」と意見を交わしたと伝えた。
(後略)
李在明(イ・ジェミョン)さんは「党の団結」と言い、李洛淵(イ・ナギョン)さんは「党の道徳性と民主主義の回復」と述べたとのこと。
そもそも『共に民主党』の中で対立となっているのは、李在明(イ・ジェミョン)さん自身が疑惑の総合商社であり、ウソばかりついてきたのが原因です。
国民が李在明(イ・ジェミョン)は信頼できないとなって当然で、支持率が3割を切ったのも李在明(イ・ジェミョン)さんのせいに他なりません。
にもかかわらず「党の団結」などというのは、「(無条件で)自分を支持して団結しろ」と言っているに等しく、非常に厚顔無恥な言説といえるでしょう。
対する李洛淵(イ・ナギョン)さんの「党の道徳性と民主主義の回復」は、明らかに李在明(イ・ジェミョン)党首に対する批判です。
先の『共に民主党』大統領候補選挙の際には、決選投票か否かで、李洛淵(イ・ナギョン)さん陣営がクレームを入れたことがありました。そもそも仲が悪い2人ですが、このような遺恨もあるのです。
李在明(イ・ジェミョン)さんが李洛淵(イ・ナギョン)さんに花を贈り、和解を演出しているわけです。「よくやるよ」な1枚です。
ちなみに、非李在明(イ・ジェミョン)派の皆さんは「スイカ」と呼ばれて非難されます。
「中身は『国民の力』」という含意ですが、李在明(イ・ジェミョン)を批判したら『国民の力』の味方になるのでしょうか。いささか短絡的な言葉のようですが、このような言葉が通用するぐらい左派・進歩系政党は駄目なのです。
いかなる批判・異論であっても口を封じるようなことはしない、というのが民主主義ではないでしょうか。異なった意見を持つ人にレッテルを貼って批判を押し込めようとするのは決して褒められた態度ではありません。
(吉田ハンチング@dcp)