2024年01月26日、『タス通信』がロシア外務省の Мари́я Влади́мировна Заха́рова(マリア・ウラジーミロヴナ・ザハロワ)報道官が、韓国に対して厳しい言及を行ったことを報じました。ザハロワ報道官は外務省のブリーフィングで以下のように述べました。
「私たちは、かつて友好的だったロシアとの関係を崩壊させる可能性のある無謀な行動について韓国政府に警告する」
「韓国国防部が致命的な武器を含むウクライナへの直接軍事支援の必要性を言及した」
「最近、ソウル(韓国政府)で“ロシアと北朝鮮が軍事技術協力を行う”という主張が出るのを見た」
「私たちは、私たちを狙った主張が証明されず、根拠もないので違法であることを強調したい。アメリカ合衆国と同盟国がロシアを違法に非難しようとする試みを断固として拒否する」
「韓国の厳しい発言の背後に合衆国がいることは明らかだ。このような偽情報の目標は、アジアの同盟国である韓国をウクライナ紛争に巻き込むことだ」
「合衆国はゼレンスキー犯罪政権(ママ:引用者注)のための武器備蓄の供給源を探すために、このような手口を巧妙に利用している」
「韓国は合衆国の要請で非友好的な措置を取った。これは韓国の経済と産業にダメージを与えるだろう」
「必ずしも対称的ではない対応措置を取るだろうし、韓国はこれに驚くべきではない」
ロシアによる韓国への完全な恫喝です。
ただ「ロシアとの関係を崩壊させる可能性のある無謀な行動」というのが具体的に何を指しているのかは今一つハッキリしません。
「ウクライナへの直接軍事支援の必要性に言及したこと」なのか、「ロシアと北朝鮮が軍事技術協力を行うと主張したこと」なのか、はたまた「合衆国との協調」なのか、気になるところです。
この発言までは「韓国は合衆国の同盟国の中では、まだマシ(ロシアにとって)」という、喜んでいいのか分からないような認識を示していたのですが。しかし、韓国としても「ロシアに味方しても何もいいことがない」ので、合衆国寄りでロシアを見捨てる方向で進んでいくでしょう。
ロシアの未来には、ソ連時代のビンボな空が広がっているのです。
(吉田ハンチング@dcp)