中国株式市場が墜落の憂き目に遭っています。しかし、2024年01月23日になんとか下落を止め、以降26日までの結果は23日より上げました。
まず上海総合が以下です。
2024年01月26日の終値は「2,910.22」。次に香港ハンセン。
ハンセンの場合は26日は陰線となりました(さすが(笑)!)が、それでも底から上昇してみせました。終値は「1万5,952.23」。
何が効いたのかというと「預金準備率の引き下げ」だと指摘されています。
2024年01月24日、『中国人民銀行』の潘功勝総裁は「預金準備率を02月05日から0.5%ポイント引き下げる」と発表しました。
預金準備率というのは、銀行が「中央銀行への預け入れを義務付けられている比率」のことです。預金金額のうちこの比率分を中央銀行に入れないといけません。
これを引き下げるということは、「銀行が使えるお金が増える」ことを意味します。
つまり「もっとお金を貸し出せ」「お金をまけ」という指示に他なりません。流動性を増すための施策ですが、とにかく中国は経済が傾いていますので、お金をまかないと仕方ないのです。今回の預金準備率の引き下げによって「約1兆元」の流動性が増すと見られています。
『Reuters(ロイター)』も「中国株3日続伸、預金準備率引き下げ好感 不動産株など上昇」という記事を出しています。
他にも、中国当局が株価防衛のために施策を講じるという話が出ています。
『Bloomberg』の報道によれば、国有企業のオフショア口座から2兆元を持ってきて、これを株式市場に突っ込んで株価を支えるなどのパッケージが用意しているとのこと。
※『Bloomberg』は「さらに北京は、オンショア株を救済するため、少なくとも3,000億人民元の追加現地資金を求めている」と書いています。
「大丈夫ですかね」という点は「2兆元」という数字が出てしまっていることです。「玉がナンボあんねん」はバレてはいけません。突っ込める資金量がバレたら狙われます。
この2兆元でどこまで株価は支えられるのかはお手並み拝見です。本日以降の株価推移に要注目です。
間もなく2024年01月29日(月)の市場が開きます。
(吉田ハンチング@dcp)