あまりにも中国株式市場が下落するので、中国投資家の皆さんが「在中国アメリカ合衆国大使館」のWeibo公式アカウントにSOSのコメントを大量投稿しました。
「中国A株を買ってください。合衆国を愛しています」などの傑作なコメントもありました。投資家だけではなく、「私は長い間失業していて借金を抱えています」などの生活苦を訴えるコメントも散見されたのです。
中国人に生活苦を訴えられても、合衆国大使館からすれば、まさに「知らんがな」ですが、中国のSNSは中国共産党の統制下にあって、(中国共産党の瑕疵になるような)投稿は自由にできません。
そのため、中国の皆さんはこのような手を使って意思表明をしているのです。
外国の大使館の公式アカウトに自国民が生活苦を訴えるなど、中国からすれば「国の恥」です。
中国共産党の面子は丸つぶれという状況です。
ですので、中国共産党は放置できません。さすがに合衆国大使館のアカウントを削除するわけにはいかないので、中国当局が手下を使ってコメントを根こそぎ消しに掛かっています。
傑作なのは、中国の皆さんが今後は「インド大使館のWeibo公式アカウント」に回ったことです。
「世界はあなた(インド)を必要としています」
「インドこそ東洋の本当の大国」
「神のご加護をインドに」
こちらもインドからすれば「知らんがな」です。
などのコメントがつき、活況を呈しました。こちらも中国当局が消して回っています。このような外国大使館に当局への不満をぶつける人に対して、同じ中国から「国の恥をさらすな」という批判の声も挙がっています。
「中国の微博にあるインド大使館で恥をさらした。何事もやりすぎは禁物、さもなくば国民の不満が高まるだろう」
「投資家は週末に完全に怒っていましたが、残念ながら救済政策はありませんでした。人々は中国にある米国とインドの大使館に苦情を言いに行きました。恥ずかしいことであり、国外に放り出されました。間もなく外国メディアが報じると推定されています。これは恥ずかしい事件であり、歴史に記録されるでしょう」
「何という悲劇だ、礼儀の国中国がここまで落ちぶれたのだ、中国の金融市場を空売りするクズどもにどう対処すればいいのか?」
面白いのは「私のコメントを消してるのは誰?」というものがあることです。それは中国当局(とその仲間たち)だと推測できます。
日本大使館に回ってこないのは「日本よりは大国だ」と思っているからかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)