これまでアメリカ合衆国で売上絶好調としてきた韓国『現代自動車』ですが、2024年に入って急ブレーキがかかった模様です。
「合衆国市場の新車販売における在庫量」が急増していることが分かりました。
合衆国の自動車関連調査会社『コックス・オートモーティブ』によると、『現代自動車』・ジェネシスブランド・『起亜自動車』の2023年08月~2024年01月の在庫量の推移は以下のようになります。
2023年中は、平均未満に抑えていたのですが、2024年01月になって、『現代自動車』と『現代自動車』の高級ブランド「ジェネシス」は、平均在庫量を超えました。
特にジェネシスは、「平均:80日分」に対して126日分と、1.5倍もあります。『現代自動車』も「93日分」と余剰です。
在庫がだぶついているということは、当たり前ですが、売れていないことを意味します。
例えば『TOYOTA(トヨタ)』は同月「36日分」しかありません。「平均:80日分」を大きく下回っており――つまり、合衆国市場で新車が好調に売れています。
実際、『現代自動車』の01月における新車販売は失速しています。
2024年01月新車販売台数
『現代自動車』:5万1,812台(-7.3%)
『起亜自動車』:5万2,902台(-1.7%)※( )内は対前年同期比の増減
韓国メディアは合算して業績を誇るのが大好きですが、『現代自動車』『起亜自動車』を足すと、対前年同期比「-4.6%」となります。
2022年07月以降、18カ月ぶりの赤転です。
中国ではほとんど売れなくなった韓国の自動車産業にとって、合衆国は最大の市場です(日本市場ではもちろん売れません)。ここですっ転ぶようなことがあるとスグにピンチになります。
02月以降の販売台数に要注目です。
(吉田ハンチング@dcp)