韓国最大野党「100%太陽光・風力発電による半導体シティを造る」無茶な公約。しかも政府案のパクリ疑惑

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韓国の未来を決める「第22代 国会議員総選挙」まで、30日となりました。

韓国政府は、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領を筆頭に「お金をまく」政策を次々に発表し、与党『国民の力』が勝つために全力を挙げています。

政府を押さえていない最大野党『共に民主党』にはこれができません。そのため、「政府が行っているのは与党を勝たせるための、違法な選挙介入だ」と主張。

自分たちが文在寅政権のときに行ったことを棚に上げた「いい気なものだ」な主張ですが、「政府が公約した925兆ウォンは、財源などが考慮されていない空手形だ」と指摘しました。

これは正しいです。もっとも、文在寅政権下でも空手形を積み上げたので、こちらも政府を非難できたものではありません。

2024年03月07日、『共に民主党』は、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権がぶち上げた「622兆ウォン突っ込んで世界最大規模の半導体メガクラスターを造る」とした発表への対抗プランを出しました。

京畿南東部半導体メガシティ公約」です。


↑『共に民主党』が公式ホームページで公開した「『総合半導体強国生態系構築』のための国民との約束(案)」。

水原・龍仁・利川など京畿南部・東部圏を半導体メガシティにする」までは、政府発表をパクったような内容。

さっそく与党『国民の力』は「公約をパクった」として、「企画の出どころを明らかにせよ」と非難声明を出しています。

しかし、面白いのはここからで――『共に民主党』の企画には以下の内容が含まれています。

RE100半導体クラスターの造成

∙再生可能エネルギーのエネルギーハイウェイを構築し、RE100半導体クラスターの成功モデルを創出する。
∙半導体など国家先端戦略産業インフラ(電力、水など)設置に対する一定割合を義務的に支援

⇒参照・引用元:『共に民主党』公式サイト「더불어민주당 정책위원회, 제22대 총선 반도체 공약 – “종합 반도체 강국 생태계 구축”을 위한 국민과의 약속」

RE100」と謳っていますので、太陽光・風力発電など再生可能エネルギーで100%まかなうという主張です。

先にご紹介したとおり、そもそも政府案のメガクラスター構想自体が物理的に実現不可能です。水が足りないのはもちろん、安定的な電力供給も疑問視されます

それなのに、この『共に民主党』のプランは、その電力供給を「再生エネルギーでまかなう」とハードルをさら上げました。

ますます物理的に不可能なプランになったといえます。

そもそも『共に民主党』はクリーンエネルギー妄想にとりつかれた党で、そのため文在寅大統領の下で韓国の電力インフラ行政は無茶苦茶にされました。

読者の皆さまもご存じのとおり、『韓国電力公社』が巨額赤字に陥りましたが、これも元はといえば「妄想」のせいです。

RE100のファンドリーというのも、いかにも『共に民主党』らしいですが、実現可能性を考えての提案とはとても思えません。

さらにご注目いただきたいのは、(案)となっている点です。「実現不可能だろ」と突っ込まれたら「逃げる気」でしょう。

Money1で水の話ばかりに注目しているのは、電力の方は、一応「政府の解」として「その分原発を建ててやらぁ!」としているからです。しかし、水の方は具体的な解がありません。


↑「八堂ダム」は首都ソウルにほど近い場所にあります/Photo(C)GoogleMap

例えば「八堂ダムから持ってくる」といわれたりしますが、これは寝言です。なぜなら「八堂ダム」は首都ソウルに近い位置にあり、大量の水がすでに使われています。これ以上ここから取水するのは無理なのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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