読者の方から「韓国の不動産価格がまた上昇しているらしいが、どの程度上がっているのか」という質問をいただきましたのでご紹介します。
具合のいいことに、韓国の『住宅都市保証公社』(略称「HUG」)が2024年07月15日に発表した「06月時点での民間マンション分譲価格動向」のデータがあります。
韓国には、不動産価格を3.3平方メートル当たりの価格(つまり日本でいう坪単価と同じ)で示す慣例があります。3.3平方メートル当たりで韓国ソウルの「分譲マンション平均価格」の推移を見ると以下のようになります。
2024年01月からじわじわ上昇してきたのですが、いったん05月に沈み込んだものの、06月に突然「4,000万ウォン」を突破。「4,190.4万ウォン」となりました。
05月から06月へ、対前月比で一気に約8.3%も上昇しました。1坪「4,190.4万ウォン」ですから、韓国で目安とされる84平方メートル(約25.5坪)の物件なら10億ウォンを超えるのです。
これを首都圏平均にまで拡大すると、1坪当たり2,701.7万ウォン、対前月比約4.2%の上昇となり、ソウルと比較すると上昇幅は半分ほどとなります。
全国平均では、1坪当たり1,862.5万ウォン。対前月比約1.3%の上昇です。
――という具合に、韓国のマンション価格はまたソウルを筆頭に上昇トレンドとなっているのです。もちろん、先にご紹介したとおり、この上昇は家計負債の増加によって支えられています。
(吉田ハンチング@dcp)