中国「クルマの突入事件」が頻発! 不穏すぎる社会

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みんなビンボが悪いんや」というのは至言です。「衣食足りて礼節を知る」の言い換えのようなものですが、真実を突いています。

中国で「もう何も怖くない」という「無敵の人」が増加し、無茶苦茶な事件が増えているのも、背後には「貧困」の問題があると考えられます。明日どうやって食べていこう――と人々が心配しなければいけない社会など、とても健全とはいえません。

2024年10月08日、東省泰安市泰山区の望山ホテル付近で、学校が終わり横断歩道を渡っていた学童にクルマが突っ込むという事件が起こりました。


↑『X』へのアカウント「罗翔」さんの投稿。この投稿には閲覧注意の動画があります。

公安当局は情報を出していませんが、地元ネットユーザーという人の投稿では「2人が亡くなり、3人が負傷」との情報があります。「社会への報復」事件という見方がありますが、詳細不明です。

問題はこのような事件が頻発していることです。

●2024年03月01日

46歳の男性が運転する自動車が歩行者に突入。2人が死亡し、6人が負傷。ネット上ではドライバーが意図的に小学生の集団に車を突っまませた――という情報が出ました。

●03月19日

浙江省『台州職業技術学院』の校内に小型乗用車が侵入。連続して衝突事故を起こし、19人が負傷。そのうち3人が死亡。

●04月16日

四川省宜賓市南渓区の職業学校の前で、35歳の男が運転するクルマが横断歩道を渡る学生の集団に突っ込み、1人が亡くなり1人が負傷。ネット上の情報によれば、犠牲になったのは兄弟であったのこと。

●09月03日

山東省泰安市東平県須昌路の丁字路で、学生を送迎するバスが学生に突入。公式発表によれば、車両が制御を失ったのが原因で、11人が死亡(うち保護者6人、学生5人)、さらに13人が負傷しました。当日は佛山中学の始業日でした。ネット上では、事故の運転手が賃金未払いと解雇の危機に直面しており、精神的に崩壊して社会に復讐を図った――という情報があります。

●9月10日

湖北省武漢市・龍藏第二小学校の近くで、通勤・通学のピーク時間に56歳の男が運転するクルマが学生と保護者に突入。「道路には数台の電動自転車が倒れ、大人も子供も地面に倒れ込んで動けなかった」とのことですが、当局の発表では負傷者は4人。

ここでご紹介した事件の全てが「社会への復讐」が動機ではないかもしれません。

しかし、中国ではおちおち道を歩いてもいられません。それどころかキャンパス内にいてもクルマが突っ込んでくるかもしれないのです。

中国経済が傾き、社会情勢は確実に不穏なものとなっています。

(吉田ハンチング@dcp)

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