韓国では釜山のすぐ西にある加徳島で新国際空港を造成する計画を進めています。
↑「経済性がない」と判断されたのにこのような新空港の計画を進めているのです。
もう何度だっていいますが、この新空港に経済性はなく、釜山で開催される予定だった万博の誘致に失敗したため、進める必要がありません。
文在寅前大統領が特別法を通過させ※、空港建設を決定づけたため、何の意味もなくなったばかな計画は今も進行しているのです。
※文政権下で行われた釜山市長補選に勝利するため、緊急でぶら下げた地元へのバラマキの一環でした。しかし、その選挙でも敗北しました。『共に民主党』候補は『国民の力』候補に惨敗を喫したのです。
他にもあるぞ! 韓国の無駄な空港建設
加徳島新国際空港は世にもばかばかしい話ですが、実は韓国では他にも新空港建設が進められています。
韓国メディア『朝鮮日報』が「よせばいいのに」といわんばかりの記事を出しています。以下に記事の一部を引用します。
(前略)
全国が空港建設による問題に直面している。全国15カ所の空港のうち、11か所(73%)が慢性的な赤字を抱えている中、セマングムをはじめ、釜山、済州、忠南瑞山、大邱・慶北など全国10カ所で新空港の建設が進められている。
「わが地域にも空港が一つくらいは必要だ」という地域均衡発展の論理に基づいて空港建設が進められているが、多くの空港が無用の長物に成りかねないと専門家は指摘している。
実際、すでに開港している空港の赤字は深刻な状況だ。
全国15か所の空港のうち、11か所は過去10年間、慢性的に赤字を記録しており、経営状態を見れば、今すぐ閉鎖してもおかしくないほどだ。
昨年、50億ウォンの売上を上げた務安国際空港は253億ウォンの営業赤字を記録し、
襄陽国際空港(-211億ウォン)、
蔚山空港(-195億ウォン)、
麗水空港(-189億ウォン)、
浦項慶州国際空港(-163億ウォン)など、大半が営業赤字を出している。
これらの空港の売上は10億~20億ウォンに過ぎず、企業の収益指標である営業利益率(営業利益を売上で割ったもの)は-1,000%に達するのだ。
業界では、過度に楽観的な需要予測と、建設から運営まで全額国費が投入される構造が赤字を招いているとの分析が出ています。
(後略)
韓国に既存の15カ所の空港のうち、11か所が慢性的な赤字に苛まれているというのに、「おらが地域にも飛行場が一つはいるべえ」という主張の下、全国10カ所で新空港の建設が進められているのです。
いまだに無駄な「ハコモノ行政」を進めていることに驚く他ありませんが、新空港はどれも上掲のとおり収益性は全くありません。維持するのも大変で造っても早晩維持できなくなりそうなのです。
その体たらくを見てみましょう。
空港建設前に年間992万人の利用を予測していた全羅南道の務安国際空港は、2023年の利用者はわずか24万6,000人。
見込みのたった「2.5%」に過ぎません。
272万人が利用すると見込んでいた襄陽国際空港は、2023年には15万9,000人しか利用者がいませんでした。予測のわずか「5.8%」です。
慶北の蔚珍空港は需要が低く、就航する航空会社が見つからなかったので、飛行訓練所になりました。
↑2005年12月をもって民間空港であることが解除され、所有権は韓国の国防部に移転された醴泉空港。利用者が全然いなかったため。
380億ウォンをかけて旅客ターミナルを新築した慶北の醴泉空港は、利用者の減少によって軍用飛行場になりました。
――というようなわけで、韓国では飛行場を造るというばかなハコモノ行政による屍累々なのです。現在も進行中です。
これから人口が急減していくというのに、無駄な飛行場など造成している場合でしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)