【半導体戦争】台湾『TSMC』ボロ儲け圧勝! 韓国『サムスン電子』完敗の構図。

広告
おススメ記事

2024年10月17日、台湾の半導体メーカー『TSMC』が2024年第3四半期の業績を公表しました。

圧倒的な結果です。以下をご覧ください。

2024年第3四半期
総売上:235.0億ドル(36.0%)
営業利益:111.6億ドル(54.9%)
当期純利益:100.6億ドル(50.8%)

( )内は対前年同期比の増減/『TSMC』発表から算出
⇒参照・引用元:『TSMC』「2024 Third Quarter Earnings Conference」

売上は対前年同期比で36.2%増加しており、営業利益・当期純利益ともに50%超で増加しています。

営業利益率は「47.5%」(対前年同期比:+5.8%ポイント)、純利益率は「42.8%」(対前年同期比:+4.2%ポイント)にも達します。無茶苦茶なボロ儲け商売です。

なぜこれほど利益をかっぱぐことができているかというと、同資料中の「2024 Revenue by Technology」グラフに答えがあります。以下です。

上掲のとおり、3nm:20%、5nm:32%、7nm:17%と、微細工程で製造される高付加価値の(高く売れる)半導体が売上の51%を占めているのです。

NVIDIAをはじめ幅広いファウンドリー需要を受けて商売ができており、しかも高く売れる製品を手掛けているのが『TSMC』圧勝の理由だと考えられます。

一方の韓国『サムスン電子』は先にご紹介したとおり、業績が市場予測を下回り、半導体事業部のTopが謝罪する羽目に陥っています。これはNVIDIAのテストに合格しない、微細工程で歩留まりが悪いといったことが原因で、つまりは技術力の差と考えるしかありありません。

『サムスン電子』は2024年第3四半期の営業利益を(半導体他家電事業などを含めて)「約9.1兆ウォン」と発表していますが、今回の『TSMC』の111.6億ドルは「約15.2兆ウォン」ですから、『サムスン電子』は『TSMC』に大きく水を開けられているのです。

実際、ファウンドリー市場におけるシェアも『サムスン電子』は低迷しています。


2024年は第2四半期までのデータ

『サムスン電子』は『TSMC』に完敗しつつあります。先にご紹介したとおり、韓国では半導体企業にもっと補助金を出せ――みたいな話が盛り上がっていますが、補助金をじゃぶじゃぶ突っ込んだら再建できるものなのでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました