韓国では尹錫悦(ユン・ソギョル)さんが大統領職から罷免寸前となっています。
憲法裁判所の判断を待つばかりになっているのですが、2025年03月21日(金)に「結果発表ーっ!」となると予測されています。
↑こちらは弾劾反対派の集会。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領「弾劾反対派」と「弾劾賛成・推進派」の両派が大集会を開き、争っていますが、数でいえば「弾劾反対派」の方が多いと見られます。
↑「윤석열을 파면하라(尹錫悦を罷免せよ)」などのスローガンを掲げる尹大統領弾劾推進派の皆さん。李在明(イ・ジェミョン)さんの腰巾着こと朴贊大(パク・チャンデ)院内代表の姿があります。
もはや内乱状態といわれる韓国情勢ですが、分断は今に始まったものではなく、とうとう破裂寸前――というのが正しいのです。
↑2025年03月14日、憲法裁判所の前で「尹大統領の弾劾反対」をアピールする皆さん。
憲法裁判所が尹大統領の弾劾について、合憲(=罷免)としても違憲(=大統領職復帰)としても、どちらになっても両派のどつき合いが激化するものと見られます。
現在は、大集会を別の場所で行い(小競り合いはあるものの)全面衝突には至っていません。
しかし憲法裁判所の判決が出たら、実際に物理的などつき合いが生じる可能性があります。
Money1でもご紹介したとおり、韓国の警察庁はアップを始めています。

「本当にまじめにやってるのか?」さすがに非難の声
保守寄り vs 左派・進歩系の戦いは真剣なもの――なハズなのですが、『共に民主党』議員の態度に「お前らはまじめにやってるのか」と非難の声が挙がっています。
――というのは、『共に民主党』所属、国土交通委員会のムン・ジンソク幹事室は、15日に「内乱終息・民主憲政守護のための尹錫悦罷免要求非常行動リレー糾弾発言」と題した文書を公開。
ところが、その文書には「民主党国土交通委員会と共にする全国旅行」という副題が付いていました。
必須準備事項として「地域紹介および訪問経験のある選挙区のおすすめ観光地、行きつけの名店紹介」の案内がされていた――というのです。
弾劾賛成集会には大勢の人々が集まりますので、壇上に立つ機会を利用して「地域観光のPR」を行おうというわけです。
「選挙区出身の議員12名がそれぞれ5分ずつ、尹大統領の罷免要求と地元の名店紹介などを含めた発言を行い、比例代表議員である国土委員4名も、任意の地域を選んで順番で参加する」としていました。
この緊張した時局に「ばかなんじゃねーの」と『共に民主党』内からも批判の声が挙がっています。
自分の持ち時間で何を述べるかは、その議員の裁量なのかもしれませんが、「このお店はおススメ!」とか言われてもなあ……ではあります。
一方の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領ですが……『聯合ニュース』の取材に答えた大統領室関係者によると、「大統領はヒマな時間には読書したり、官邸内部を散歩したりしている」そうです。
本当に今週末、憲法裁判所の判断が出るなら、罷免 or 大統領に復職――のどちらになるでしょうか。乞うご期待です。
(吉田ハンチング@dcp)