2025年08月25日、韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんが訪米し、アメリカ合衆国のトランプ大統領と米韓首脳会談を行います。
この首脳会談は、韓国の大統領としては「(就任からの時間で)歴代で最も遅く開催」されるものです。
これだけでも現在のトランプ政権がいかに韓国の現大統領を冷遇しているのかが良く分かります。はっきりいえば、トランプ政権は韓国の李在明(イ・ジェミョン)政権が嫌いなのです。
これは、李在明(イ・ジェミョン)さん訪問の「待遇」からも明らかです。
合衆国の「外国首脳への待遇」は、上から順番に以下のようになっています。
2.Official Visit(公式訪問):儀典を伴う高位の訪問
3.Official Working Visit(公式実務訪問):簡素化された儀典+実務協議
4.Working Visit(実務訪問):儀典なし、実務協議主体
5.Private Visit(私的訪問):儀典なし、非公式対応
今回の李在明(イ・ジェミョン)さんの訪問は、三番目の「公式実務訪問」で、国賓訪問のような歓迎式典・国賓晩餐会 はもちろんのこと、公式訪問のような 公式儀典を伴う公式晩餐会もありません。
シンプルに会談が行われるのみです(もしかしたら軽食ぐらいは出るかも……という話アリ)。
尹錫悦(ユン・ソギョル)前大統領の場合はどうだったかというと――、
2022年05月:尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領就任。
同年05月末:ジョー・バイデン大統領が訪韓(ソウルで米韓首脳会談)。
2023年04月24~29日:尹大統領がワシントンD.C.を公式訪問(就任後初の訪米)
このとき尹大統領はState Visit(国賓訪問) として迎えられました。

↑尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は初の訪米で国賓として迎えられ、晩餐会も催されました。
米韓同盟70周年を記念して、
・ホワイトハウス歓迎式典
・国賓晩餐会
・米議会上下院合同演説
――などフルコースの厚遇を受けました。
ところが、今回の李在明(イ・ジェミョン)さんは「公式実務訪問」ですから、前大統領から2ランクダウンの扱いです。
明らかな冷遇です。
ではその前の、アンポンタン文在寅の場合はどうだったかというと――2017年06月、初訪米したのは第1次トランプ政権のときです。
このときの文在寅は「Official Working Visit(公式実務訪問)」でした。もっとも、トランプさんは第1次政権のときに、韓国の左派・進歩系大統領に接し、本当に嫌になったのですが。

↑ホワイトハウスの向かいにあるブレアハウス。
国賓訪問なら、ホワイトハウスの向かいにあるBlair House(ブレアハウス:大統領賓客用迎賓館)に宿泊します。
公式訪問でも国家元首や首相が対象で多くの場合、やはり「ブレアハウス」が手配されますが――今回の李在明(イ・ジェミョン)さんは、そうはいかないようです。
さて、実際にトランプ大統領が李在明(イ・ジェミョン)さんに「何を言うのか」が楽しみですね。
最高位の待遇。
外国の国家元首(Head of State)のみが対象。
招待主体は合衆国大統領。
年に1~2回程度に制限される。
特徴:
ホワイトハウス南庭での公式歓迎式典(軍隊儀仗、国歌演奏、21発礼砲など)。
大統領夫妻主催の国賓晩餐会(State Dinner)。
議会での合同演説の機会を与えられる場合もある。
2. Official Visit(公式訪問)
外国の国家元首または政府首脳(首相など)対象。
国賓ほどではないが、一定の儀典要素を伴う。
特徴:
歓迎式典(規模は国賓より簡素)。
公式晩餐会や昼食会。
議会関係者との会合。
「国賓訪問」との違いは、儀典の格の高さと範囲。
3. Official Working Visit(公式実務訪問)
実務的協議が中心の形式。
相手が国家元首であっても、必ずしも儀典は伴わない。
特徴:
簡素な歓迎式、もしくはなし。
会談や共同記者会見が中心。
食事は昼食会や夕食会など、晩餐会ほどの格式は持たない。
4. Working Visit(実務訪問)
もっとも簡素な形式。
外国の首脳や閣僚級が、事務的・交渉的な打ち合わせのために訪米する場合。
特徴:
儀典なし(空港出迎えも最低限)。
実務会談や作業部会が主体。
食事も軽いランチ程度で済まされることが多い。
5. Private Visit(私的訪問)
外国首脳が私的に米国を訪れる場合(療養・観光・親族訪問など)。
儀典なし。必要に応じて、非公式に大統領や政府要人と面会することもある。
(吉田ハンチング@dcp)






