韓国の産業通商資源部が「2025年11月の輸出入動向」のデータを公表しました。以下をご覧ください。
2025年11月
輸出：610億3,800万ドル（8.4％）
輸入：513億300万ドル（1.2％）
貿易収支（輸出 – 輸入）：97億3,500万ドル2025年01～11月累計
輸出：6,402億400万ドル（2.9％）
輸入：5,741億3,400万ドル（-0.5％）
貿易収支（輸出 - 輸入）：56億7,000万ドル※（ ）内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元：『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2025年11月の輸出入動向」
当月の貿易収支は「97.3億ドル」となかなか良き結果となりました。
韓国の誇る15大輸出品目はどうなったのかを見てみましょう。
上記の表組から品目別の輸出額の対前年同期比を拾うと以下のようになります。
半導体：+38.6％
ディスプレー：-2.9％
無線通信危機（スマホ）：+1.6％
コンピューター：+4.0％
自動車：+13.7％
自動車部品：-11.2％
一般機械：-4.2％
船舶：-17.8％
石油製品：-10.3％
石油化学：-14.1％
バイオヘルス：+0.1％
家電：-2.4％
繊維：-10.8％
鉄鋼：-15.9％
二次電池：+2.2％全体：+8.4％
全体では対前年同期比「+8.4％」となっていますが、上掲のとおり牽引しているのは「半導体」です。半導体の輸出金額が大きく伸びて、これが主力品目の輸出を良き結果に見せています。
焦点の対中国・対合衆国の輸出入を確認してみます。
地域別輸出金額
地域別輸入金額
11月の対中国貿易
輸出金額：120億7,200万ドル（+6.9％）
輸入金額：119億6,000万ドル（-4.5％）
貿易収支（輸出 – 輸入）：1億1,200万ドル11月の対合衆国貿易
輸出金額：103億4,900万ドル（-0.2％）
輸入金額：61億300万ドル（+12.2％）
貿易収支（輸出 – 輸入）：42億4,600万ドル※（ ）内は対前年同期比の増減
対中国貿易では、薄いながらもなんとか黒字にしました。また、対合衆国輸出では、対前年同期比でマイナスが連続しているのですが、11月はなんとか「-0.2％」でとどめました。
2025年の「対中国の貿易収支」は以下のように推移しています。
赤字を掘るばかりよりはマシですが、01～11月累計の貿易収支は「-103.3億ドル」になります。
かつてはカモにしていた中国ですが、韓国は対中国貿易で黒字を出せない国となりました。
対中国貿易より問題なのは、対合衆国貿易です。韓国にとってはうま味のある市場なのですが、2025年の「対合衆国輸出金額」の推移を見ると以下のようになります。
合衆国トランプ政権による関税引き上げによって明らかに輸出が減少し、11月にはなんとか100億ドル超えまで戻しました。
しかし、この回復が続くのか――については先行きを見なければならないでしょう。
韓国は今でも貿易収支が大きな黒字でなければ国が傾くのですから。
（吉田ハンチング＠ｄｃｐ）
