2025年12月29日、韓国の大統領執務室が龍山から青瓦台に「出戻り」しました。

↑大統領の居場所を示す鳳凰旗が龍山で降ろされ……。

↑青瓦台に鳳凰旗が掲げられました。
――というわけで、韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんの出勤場所は、龍山から青瓦台へと変わりました。

↑29日、出勤する李在明(イ・ジェミョン)さんを迎える大統領府の皆さん。

↑ちょっと格好いい李在明(イ・ジェミョン)さんが部下を引き連れて初出勤の図。
大統領府は、この青瓦台への初出勤について以下のように説明しています。
李在明(イ・ジェミョン)大統領、青瓦台初出勤に関するカン・ユジョン報道官のブリーフィング
2025年12月29日李在明大統領は本日、青瓦台に初めて出勤し、本格的に執務に着手しました。
韓国の大統領が青瓦台に出勤するのは、文在寅元大統領が退任した2022年05月09日以来、1,330日ぶりのことです。
李在明政権は、青瓦台への復帰によって、青瓦台の歴史性と象徴性を取り戻そうとしています。
大統領室の公式名称も本日から「青瓦台」に変更されます。
本格的な日程に先立ち、李大統領は青瓦台本館で朝の茶話会議を主宰し、参謀たちから主要懸案と業務計画についての報告を受けました。
特に2025年の輸出と外国人投資が過去最大の実績を達成するという経済成長首席室の報告に対して、李大統領は、経済成長の成果が中小企業と庶民に届くような方策を模索してほしいと指示しました。
また、民政首席室からは、麻薬、詐欺、オンライン賭博、デジタル性犯罪に対応する「超国家犯罪特別対応TF」が発足するとの報告を受けた後、ボイスフィッシング被害の減少状況についても国民にしっかりと伝えてほしいと要請しました。
朝の会議の後、李大統領は青瓦台復帰後の最初の予定として、「国家危機管理のコントロールタワー」である国家安保室傘下の国家危機管理センターを訪問し、安全保障および災害分野のシステムを点検しました。
「青瓦台地下バンカー」として知られる国家危機管理センターは1976年に初めて建設され、2003年には化学・生物・放射能防護機能が構築されましたが、今回の青瓦台復帰を契機に施設の整備が行われました。
李大統領はまず、青瓦台復帰のために短期間で施設改善工事を行いながらも、安全保障と災害関連のシステムを中断なく稼働させた国家危機管理センターの職員たちの労をねぎらいました。
続けて、国家の危機状況の点検は非常に重要であり、「皆さんの手に国民の安全と生命がかかっているのだから、365日24時間、徹底的に勤務してほしい」と要請しました。
李大統領が非常執務室を見回りながら「使うことはほとんどないでしょう?」と尋ねると、
警護処長は「安保イシュー対応のためのNSC訓練時に使うことになる」と答え、共に移動動線を確認しました。
国家危機管理センターの視察後、李大統領は「ヨミン1館」の執務室で駐韓ベナン共和国大使内定者にアグレマン(接受)を付与するなど、最初の裁可を行いました。
李大統領が青瓦台本館ではなく、「民と共にする」という意味の「ヨミングァン(与民館)」を執務室に選んだことは、国民と共に国政運営の過程を共にするという「国民主権政府」の国政哲学を表しています。
李在明政権は、青瓦台への復帰を通じて、プロセスが透明な「働く政府」を標榜し、国民と疎通する政治を回復し、世界が注目する外交・安保の中心として再び立ち上がり、国民に「効果実感」を与える李在明式の実用主義をお見せいたします。
2025年12月29日
大統領室報道官 カン・ユジョン
尹錫悦(ユン・ソギョル)前大統領が青瓦台から出るとき、緊急時に使うシチュエーションルームがないぞ――という点が問題になりました。龍山の陸軍地下施設を活用する案が検討・一部運用されたのですが、今回の出戻りによって、大統領府は緊急時の機能を回復したと見ることができます。
ちなみに、大統領府が出す文書のマークですが――。
대한민국
청와대大韓民国
青瓦台――と書いてあります。
北朝鮮に侵入されたり、CIAの盗聴器がないといいですね。
(吉田ハンチング@dcp)






