東芝がまだ揉めています。07月28日、米国裁判所でWD(ウェスタン・デジタル)が求めていた事業売却の差し止め仮処分に対して、判断は示されませんでした。東芝にとっては差し止められずに済んで、ほっと一息というところですがこれで問題が解決したわけではありません。
WDとの係争が続けば売却問題が長引き、時間だけが空費されることとなり、東芝の再建がうまく運ばない可能性が高まります。2017年度中に売却できない場合には2年連続で債務超過なわけですので、これは上場廃止です。東芝はあくまでも上場を維持したままでの再建策をとっているわけですが、その行方はいまだ不透明。まさに正念場を向け得ているといえるでしょう。
(柏ケミカル@dcp)