韓国でも暗号資産取引についての締め付けが厳しくなっています。なにせ金融委員会の殷成洙(ウン・ソンス)委員長は、あんなものはなんの裏打ちもない仮想資産に過ぎない、などと言う人ですので、締め付けが厳しくなるのも無理ありません。
韓国での暗号資産取引所はライセンス制になる!
韓国では暗号資産の取引所は「ライセンス制度」になります。
2021年09月24日以降も取引所の業務を続けるためには、金融委員会下の「金融情報分析院」に登録されている必要があります。登録申請には、情報セキュリティーマネジメントシステム(ISMS/国際規格)に準拠していると認定されていること、銀行による取引者の実名確認などの要件を満たさなければなりません。
登録に有利になるからとアルトコインを上場廃止に!
この措置によって多くの暗号資産取引所が淘汰されてなくなる、といわれており、中小取引所は生き残りを模索しています。その生き残りのために行っているのが、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の上場廃止です。
なぜこのようなことをするのかというと、アルトコインの数が多いほど銀行の取引所に対する評価が下がるからです。
で、ISMS認定を持つ20の暗号資産取引所を調べた結果、05月に181種の暗号資産を上場廃止にしたとのこと。韓国メディア『ソウル経済』に、『プロビット』という取引所の例が挙げられていますが、
午後3時から144の仮想通貨の取り扱いを終了する(上場廃止)
09月01日までは出金可能
09月01日までは出金可能
との通知を出した、というすさまじさです。『プロビット』では一時500種を超える暗号資産を扱っていた(上場していた)のですが、今回の措置に合わせて大幅に銘柄を絞る構えです。
他の取引所も同様の動きを見せており、逃げ遅れる投資家が出るかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)