2020年の韓国の経済成長率を、『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)は「-2.1%」と予測しています。
この予測に対して『韓国銀行』の、あの李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は「IMFとは見解の相違がある」として非常に憤慨した様子を見せていました。
「韓国経済はそんなに悪くならない」という自負心の発露でしょうが、韓国のシンクタンク『韓国経済研究院』(KREI)から、そんな李総裁に冷や水を浴びせるようなリポートが発表されました。
⇒参照:『韓国経済研究院』
http://www.keri.org/web/www/home
一部の韓国メディアでも取り上げられていますが、以下のような内容です。
2020年、韓国経済は「アジア通貨危機」「韓国通貨危機」と同様の危機レベルを迎えており、景気が今年中に回復することは困難。
「経済成長率」は「上半期:-1.7%」「下半期:-2.9%」と予測。通期「-2.3%」
(IMFよりさらに下と予測)「設備投資」は「-18.7%」と予測
「建設投資」は「-13.5%」と予測
(文在寅政権が不動産価格抑制を行っている影響もあり)「貿易収支」も「-2.2%」のマイナス成長と予測
(韓国は輸出1本で食べている国なのでこれが縮小すると致命的)「経常収支」は「510億ドル」レベルになると予測
『韓国銀行』の李総裁が激怒しそうな予測が並んでいますが、さてどのくらいの精度で当たるでしょう。経常収支については「500億ドル」を切る可能性もあるのではないか、と筆者(バカ)などは考えます。
この予測を取り上げた『韓国経済』では、以下のように記事を締めくくっています。
報告書は、短期的な景気浮揚に集中するよりも、コロナ19以降の経済環境の変化に合わせて、長期的政策を推進すべきだと主張した。
短期的な景気反発効果にこだわって国家財政を浪費するよりも、長期的な低迷期に入る可能性に備えなければならない、とアドバイスも付け加えた。
⇒参照・引用元:『韓国経済』「韓経研『今年の経済成長率-2.3%の見通し』… IMF以後最低水準」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
記者もお金をじゃぶじゃぶ使っている現政権に言いたいことがあるようですね。ただ、このようなリポートが出ても、文在寅大統領は止まらないでしょう。
で、また事態は悪化するわけです。傑作ですね。
(吉田ハンチング@dcp)