2022年05月25日、『韓国銀行』が「International Investment Position」(対外資産負債残高:略称「IIP」)を公開しました。
注目していただきたいデータがあります。
赤い枠で囲ったのは「Short-term external debt ratio」。
短期対外債務を外貨準備高で割ってパーセンテージ表示にしたものです。
なぜこんなものを計算をするかというと、何かあったときに借金を返済できるかどうかを見るためです。短期債務は1年以内に返済しなければならない借金ですから、これが外貨準備高より小さければ、とりあえず「支払い能力はある」と見ることができるのです。
上掲のとおり、2022年第1四半期の段階で、1年以内に返済しなければならない債務は外貨準備高の「38.2%」となっています。
これが2008~2009年の韓国通貨危機時には、驚くなかれ「78%」もあったのです。
先にご紹介したとおり、このとき韓国は外国からやたらに借金をしまくっていました。
現在は、外貨準備高の38%水準にとどまっていますが、問題は「外貨準備高が本当にあるのか」です。
分母があてにならないのであれば、このratioもあてにはなりません。
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(吉田ハンチング@dcp)