韓国政府の財政が悪化し、政府債務が過去最高になることが既定路線となっています。これは、コロナによって傾いた韓国経済を回復させるためにお金を回す政策を次々に打ったためです。政府が借金して市中に回すお金を作ったわけです。
2021年予算:555兆8,000億ウォン(2020年比:8.5%増)
対GDP国家債務比率:46.7%(予測)
赤字国債発行額:89兆7,000億ウォン
しかし、上掲のようにあまりに政府債務が膨らんだため、韓国メディア、国民からも非難を浴びるようになっています。
日本でもよく聞く「借金のツケを未来の子供に回すな!」という批判です。
韓国政府の経済の司令塔、ツートップの片割れ、洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官は、2020年09月10日、第4次補正予算のついての説明会見で以下のように述べたとのこと。
洪楠基副首相兼企画財政部長官は、第4次補正予算案編成で財政の健全性が悪化したことと関連し、「新型コロナウイルス感染症(コロナ19)危機による仕方のないことだった」と強調した。
10日、洪副首相は緊急民生・経済総合対策を発表会見で、「第4次補正をほとんど国債発行で充当することについて、財政の健全性への指摘がある」と言いながらも、「今年と来年については、コロナ19危機によるやむを得ない一時的な措置だと理解してほしい」と話した。
⇒参照・引用元:『ソウル経済』「『財政中毒』警告音についての経済司令塔の釈明」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
この洪長官というのは、まあ……正直な人なのでしょう(笑)。「今年と来年は勘弁してくれ」という話なのですが、問題はその次の年、新しい大統領はどうすればいいんだよ、です。
洪長官は政府の財政収支について「管理財政収支を-6%以内に管理する」と述べてはいますが、具体的なプランはこれからです。
↑2020年01-07月の韓国政府の財政については上掲記事を参照いただければ幸いです
もう何度だっていいますが、文在寅大統領は「借金王」として韓国史に名を残すのではないでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)