2020年07月28日、『韓国銀行』から「2020年06月の貿易指数と交易条件」という資料が公開されました。
これは「2015年を100」として、その月に貿易の輸出量・輸入量がどうなっているのか、などを示すものです。
韓国ですので、当然最も注意すべきは「輸出金額」です。とにかく輸出が滞(とどこお)ると途端に国が傾く経済ですのでココが重要なのは当然ですね。
で、どうなったかといいますと、2020年に入ってから前年同月比で輸出金額(ドルベース)は以下のようになりました。
01月:-10.0%
02月:+2.9%
03月:-0.4%
04月:-23.3%
05月:-25.2%
06月:-10.5%⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2020年6月の貿易指数と交易条件」
2020年02月だけが前年同月比でプラスだったのですが、03月から直近06月まで4カ月連続マイナス進行。つまり、前年と比べて輸出金額は減少しています。
韓国メディアでは、今回発表されたデータを基に
「下げ幅が縮小している」
「04月・05月はマイナス20%台だったのに06月はマイナス10%台になった」
などと「善戦」を強調していますが、自分を慰めている場合ではありません。
たとえ、前年同月と同じ値に戻ったとしても、韓国の輸出は右肩下がりなのです。
先の記事で掲載したグラフを以下に再掲します。
オレンジの「貿易収支」のラインを見てください。貿易収支というのは「輸出 – 輸入」で計算され、輸出の方が多ければ黒字です。つまり貿易のもうけを示しています。
ご覧のとおり、韓国の「貿易のもうけ」は2015年をピークにずっと右肩下がりできているのです。
今回公表された「2020年06月の貿易指数と交易条件」のデータは、2020年現在、2019年と比較して下がっているということをいっています。
つまり、上掲グラフのさらに下をいってるわけです。よしんば前年と同レベルに戻ったとしても大勢は変わりません。
だから、まずいのですよ。韓国は。
(柏ケミカル@dcp)