2024年07月08日、日本の財務省が「2024年05月時点の国際収支統計」のデータを公表しました(暫定版)。以下が経常収支です。
2024年05月
貿易収支:-1兆1,089億円
サービス収支:23億円
第1次所得収支:4兆2,111億円
第2次所得収支:-2,545億円
経常収支(上記4つの合計):2兆8,499億円
当月の驚きは、サービス収支が黒転していることです。
理由はいうまでもなく、日本を訪問して訪れてお金を消費してくれる観光客の皆さんのおかげです。『JNTO』(日本政府観光局)のデータによると、訪日外国人、出国日本人は以下のようになっています。
05月:304万100人(+60.1%)
出国日本人数
05月:94万1,700人(前年同月比+39.4%)
※( )内は対前年同期比の増減
データ出典:『JNTO』(日本政府観光局)
出国日本人は39.4%も増加しているのですが、訪日外国人観光客の皆さんは、なんと60.1%も増加したのです。
当月は、配当など海外からの所得を計上する第1次所得収支が4兆2,111億円と爆増しました。これは過去最大の金額です。
貿易収支は「-1兆1,089億円」と赤字ですが、それを補って余りある第1次所得収支があるので、韓国とは違って、貿易収支の赤字に一喜一憂したりはしません。
韓国の05月の国際収支統計がすでに出ていますので円建てで比較してみましょう。
貿易収支
韓国:約1兆4,083億円
日本:-1兆1,089億円サービス収支
韓国:約-2,069億円
日本:23億円第1次所得収支
韓国:約2,839億円
日本:4兆2,111億円第2次所得収支
韓国:約-495億円
日本:-2,545億円経常収支
韓国:約1兆4,358億円
日本:2兆8,499億円※韓国の経常収支は『韓国銀行』が公表した国際収支統計(ドル建て)を基に、2024年07月08日の「1ドル=160.92円」で換算
日本は、第1次所得収支が韓国の14.8倍もあるのです。いかに日本が海外に投資し資産を積み上げてきたのかを示しています。
最近では、さすがの韓国メディアも「貿易収支で日本に勝った勝った」などといわなくなってきました。貿易収支だけで比較しても仕方ないのです。また、韓国の問題はまさに「いまだに貿易収支頼みなことこと」にあります。
大きな貿易収支黒字がないと、経済がすぐ傾きます。貿易収支が赤転すれば、それが経常収支赤字に直結するからです。外貨が積めなくなってスグに「スワップ、スワップ」と連呼する理由もこれです。
韓国に必要な構造転換というのは、まさにこの点で――にもかかわらず、いまだに「半導体が復活したから大丈夫(またズッコケたらどうすんだ)」「新たな主力輸出品目はこれだ」なんてことをやっています。
日本に「水素技術をくれ」という図々しい擦り寄りをしているのも同じ文脈です。反日国家など助けても無駄です。日本国は「沈んでいく朝鮮半島国家」をただただ眺めていればいいのです。
かつてフルシチョフさんが言ったように、「そのときは、こうしてハンカチを振ってあげますよ。バイバーイ♪」でいいのです。
(吉田ハンチング@dcp)