韓国の借金増の話です。
2021年02月19日、『韓国銀行』は「International Investment Position(End of 2020)」(国際投資ポジション)を公表しました。
「国際投資ポジション」はストック(残高)を示す
面倒な話が嫌いな方はこの小見出しのブロックは飛ばしていただいても大丈夫ですが、「国際投資ポジション」はその時点で対外資産と対外負債がいくらあるかを示す重要なデータです。
「国際収支統計」はフローを示しますが、「国際投資ポジション」は「ストック(残高)」を示します。
つまり、いくら出ていっていくら入ってきたのか、またその収支を示すのが「国際収支統計」で、その結果、対外資産と対外負債はいくらになったのかを示すのが「国際投資ポジション」です。
今回の発表は2020年12月時点での対外資産と対外負債のデータです。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「International Investment Position(End of 2020)」
対外債務が約8兆円増えました!
韓国が外国にしている返済しなければならない借金(External Debt:対外債務)について見てみると、以下のようになっています。
短期対外債務(Short-Term External Debt):1,575億ドル(約16兆5,974億円)
長期対外債務(Short-Term External Debt):3,850億ドル(約40兆5,713億円)
対外債務小計:5,425億ドル(約57兆1,687億円)
「短期債務」というのは、「満期」すなわち返済期日まで1年以内の債務、「長期債務」は満期まで1年超ある債務を指します。
2019年12月末時点からの増加額は以下のようになります。
短期対外債務(Short-Term External Debt):230億ドル(約2兆4,237億円)
長期対外債務(Short-Term External Debt):525億ドル(約5兆5,325億円)
小計:775億ドル(約7兆9,562億円)
なんと2019年末から2020年末の1年間で対外債務が約8兆円も増えています。増加率は16.2%にもなります。
文在寅政権ができた2017年からの対外債務の金額と伸びを見てみると以下のようになります。
コロナ禍の中、海外からお金を借りることが多かったのでこのような結果になったと思われます。その証拠に、Liabilities(負債)の「Other Investment(その他投資)」は、2019年から「229億ドル」(約2兆4,132億円)も増加しています。海外から受けた融資は、この「Other Investment(その他投資)」に計上されます。融資なので利子を付けて返す借金です。
また債券(Debt securities)についても「470億ドル」(4兆9,529億円)の増加です。当然ですが、債券ですので定期的に利子を支払い、満期が来たら投資家に元本を返さなければなりません。ですので借金であり、債務です。
というわけで韓国の対外債務は2020年に急増しました。
面白い点は他にもあるのですが、長くなったので記事を分けます。誠に申し訳ありません。
(柏ケミカル@dcp)