韓国史上初の「電気自動車走行中の火事」の不名誉な称号は、『現代自動車』の電気バス「ELEC CITY(エレク・シティ)」が獲得しました(2021年02月15日)。
このニュースは韓国でも非常に注目されています。というのは首都ソウル市では「グリーンモビリティ」の旗印の下、2017年から電気バスの導入を進め、現在では359台も使われているからです。
最も多く走っているのは『現代自動車』で134台。韓国『エジソン・モーターズ』103台、『宇進(ウジン)産電』65台と続きます。意外に思われるかもしれませんが、中国製も『BYD』15台などが導入されています。
傑作なのは、中国企業が低価格を武器に韓国産電気バスを駆逐する勢いで攻勢をかけていることです。
韓国メディア『韓国経済』では、2021年02月20日付けの記事で、以下のように関係者の不安を紹介しています。
(前略)
業界関係者は、「ただでさえ、中国の電気バス会社は昨年から価格競争力を前面に出し、韓国市場に攻勢をかけている」とし「今回の火災事故が今年の入札競争で国内メーカーの悪材料として作用していないか懸念される」と述べた。
(後略)
ちなみに『現代自動車』は08月に「エレク・シティ2」を発売しますが、これには『SKイノベーション』が製造したバッテリーを搭載するとのこと。『LGエネルギーソリューション』製のバッテリーは避けたようです。
「うちのは燃えませんよ」と営業をかけたのかもしれませんね。
(吉田ハンチング@dcp)